2011年12月7日

第25次:11月28日(月)~12月1日(木) 陸前高田市、大槌町

11月28日(月)  東京 → 陸前高田市 → 大船渡市

午前9時、教会を出発。今回は男2人、女3人で行ってきました。出発の日からすごく寒かったです・・・。



岩手県一関市の拠点に途中寄り、マットと水を確保し、陸前高田キリスト教会に午後16時頃に到着しました。震災がなければ岩手県や宮城県を訪れる事がなかったであろう私達。この陸前高田の教会もそのような絆の一つです。教団も教派も異なる教会間に交流が芽生え、森田先生ご夫妻は私達アガペーCGNの事を「愛の津波」と名付けて下さいました。良い交わりを頂き共に沢山笑いました。祈って一路、大船渡の宿泊所に向かいました。

公共の宿泊所でしたが、廊下には「ケセン語訳聖書」のマタイ福音書の言葉が掛け軸に書かれていました。ビックリ!!!たぶん「頼りなぐ、望みなぐ、心細い人ァ幸(すあわせ)せだ 神様の懐(ふところ)に抱がさんのァその人達(ひたら)だァ」と書いてあると思います。意味は、マタイ5章3節の「心の貧しい人々は、幸いである、/天の国はその人たちのものである。」(新共同訳)と同じです。



11月29日(火)  大船渡市 → 大槌町

今朝は朝7時に大船渡市の宿を出発し、大槌町に向かいました。一時間半弱で到着。ボランティアセンターの登録までには充分時間があったので、まずは、12月12日~14日のクリスマス会の案内を各施設などに届けてきました。

9時半頃から本格的にボランティア開始。5人のメンバーのうち、4人は「ある施設の泥だし」のボランティア。もう1人は、本日宿泊させていただくお店で「午前中は百人以上のお弁当作り手伝いと配達」、そして「午後は庭の草取り」などをさせていただきました。

「泥だし」の様子を説明しますと・・・。床下のコンクリートの基礎の部分にヘドロが50cmぐらいたまっており、発電機を使用して電動ポンプでくみ上げます。ホースから出てくるのは、始めはプールの上層部なので「パッと見た目は透明な水」でしたが、そのうちに、「真っ黒な水」が大量にでてきました・・・。水は、指示通りに、スコップで道を作り適切な場所に流すことができました。







しかし、電動ポンプであっても最後の数センチは汲み上げることができず手作業となります。頭を上げると木の床にぶつけるぐらい狭い床下で、ずっと体をかがめてヘドロや砂利などを「ちりとり」で床から削るようにして剥(は)がし、ひたすらバケツに入れていきます。予想以上に重労働です。また、細い板の間から潜って行かなければならず、悪戦苦闘しました。

私たちは、ホンの一部を担当させていただいたにすぎず、2日間で8畳ぐらいの広さの『プール』を4つしかできませんでした。このプールのようになっている部分には、震災当時の海水とヘドロなどが大量にたまっています。私たちも、どこかのボランティアの方の後を引き継ぎ2日間でしたが、担当させていただきました。今後もまだまだ作業が続きます。今後もボランティアがたくさん必要だと改めてヒシヒシと体感しました。





野外の泥だしもしました。




片づけもきれいに☆



午後15時頃にはボランティアが終わり、5人が合流し、毎回立ち寄る地域数カ所を訪問。それぞれに良い交わりの時でした。ここ数回バイオリンを弾いてくれる青年の一人が連続で来続けているので、顔見知りがいると、とても喜ばれます。みなさん「今日はバイオリンを弾かないの?」と声をかけてくださいます。



干し柿実(大槌産)においしそうでした☆地元の「おふくろさん」手作りの豚汁も本当においしかったです☆



さて、今夜は初めて念願の大槌町内で泊まれることになりました。

3月以降、毎回、遠野市や一関市や気仙沼市から毎朝通ってきましたが、現地で一緒に時を過ごし、共に食し、共に・・・実に感謝です。日が暮れるのが早く、17時頃には宿に到着。18時まで「庭の草取り」と「掃除」と「物資の洋服仕分け」をしました。



夜には、宿の方の震災当日の話を伺いました。私たちは涙なしには聞けなかったです。障害をもつご主人をケアされながら、ご近所の方々を助けるために奮闘され、また助けられなかった命に悔しさを覚える心中を伺い、震災の残した傷の深さを思い知ったことです。それぞれの思いを胸に就寝しました。


11月30日(水)  大槌町 → 一関

朝5時に起床。今日は雨が降っていますが、幸い雪にはなりませんでした。他の泊まっているボランティアの方を起こさないように、それぞれで朝のお祈りをして、6時には階下にてお弁当作りとお惣菜作りをお手伝いしました。この宿では、水曜日と金曜日は町内の施設などに手作りお弁当を届けています。160個以上のお弁当のおかずを詰める作業に日々愛をもって懸命に仕えていられるお店です。ボランティア作業開始の9時半までは、アガペーCGN第25次メンバー総出でお手伝いをしました。



9時半からは、今日も昨日同様に2チームに分かれ、続きの作業をしました。4人は「泥だしの続き」、もう1人は「お弁当作りと配達と掃除」です。

「泥だし」作業は、雨に加えて気温も相当低く、体温を奪うものでした。しかし、地元の方々の喜ぶ顔を思い浮かべながら、大きな喜びのうちに活動できました☆全員が泥だらけになりながらも精一杯を尽くしました。一つひとつのボランティアが、いつの日か、どこかで、誰かのココロに喜びや希望をもたらすことでしょう☆

お弁当作りも、本当に喜ばれました。ニーズが多くてすごく忙しいようです。以前から私たちは、ここでよくお弁当などを購入していましたが、いつもにこやかに、親切に、元気に対応してくださるので、まさかこんなにお忙しいとは・・・今回一緒にほんのわずかでもお手伝いできて感動しました☆またお手伝いさせていくださいね☆

15時過ぎに作業を終え、いつもお世話になっている方々が集まるカフェに顔を出し、一路、一関へ向かいました。

夕食にはY商店で購入した店長お手製のおにぎりやお惣菜を頂きました。夕食後は、それぞれに今回のボランティアを通して学んだこと、気付いたこと、神様から語られたことなどを分かち合い、感謝の祈りがあふれました。

ここで、ビックニュース!!!

大槌の川にも鮭(サケ)が戻ってきました!!!震災後、まず、見える衣食住が優先され、その後、住居の泥だしや掃除・・・の日々の連続。そして、数か月たち、ふと気づいたら、川が瓦礫(がれき)のまま・・・『このままでは鮭が戻って来られない。怪我をしてしまう。』・・・。住民たちは町外からのボランティアの協力も得て、「鮭プロジェクト(河川清掃)」に力を注ぎました☆私たちも微力ながら協力させていただきました。そして、冬が来ました・・・。なんと、今年も鮭は戻ってきてくれました。例年よりは数は少ないですが、それでも、戻ってきてくれた鮭に大槌町の多くの人たちが希望と勇気を得たようです。私たちも本当にうれしいです!!!捕れた鮭を干物にし、みなさんと、喜びを分かち合い、共に食べるそうです☆なんと、大槌ではイクラも各家のお手製です☆




12/1(木)  一関 → 東京

起床後、早天祈祷会、朝食、掃除の後、一路東京へ。

17:30教会到着

お祈りありがとうございました。

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