6月にアガペーCGN第81次でサツマイモの苗4種類を(スケジュールがあいていた)早朝6時から地元の方々と植え、第82次の9月には「来月は、さつまいも芋掘りだね!来て下さいね!」と農園のリーダーたちから言われていたので、今回は「収穫」と「夕食会」と「各所訪問」が主なミッションとして隊員2名と現地チームで訪問致しました。
2011年3月11日の震災以来ずっと関ってきている地元の方たちから、震災後1年程して「地元の皆さんとの良き交わりの場として、畑を作りたいけど、自分達だけでは難しいから、アガペーさんの若い力で是非助けてほしい」とお願され、青年、壮年たちが開墾から初めた「アガペー農園」。(後に他の2つの畑も与えられ、申請の際に別名登録されましたが、現地の畑チームの人々と私たちの間では「アガペー農園」と今でも呼んでいます)
ちなみに、地元の皆さんは、以前は漁師さんだったり、レスキュー隊員だったり、造船のエンジニアだったり・・・農業経験者はゼロでのスタートでした。開墾するのも、畝をつくるのも、マルチをはるのも、玉ねぎを植えるのも、本格的な草刈りも、鹿よけためにネットをはるのも・・・何をするのも初めてで手探りです。
私たちの「すごいですね!経験ゼロなのに何をつくってもほとんど成功ですね」の声に、笑顔で「種とか苗を植えれば、あとは恵みですよ。ほっといでも時期が来たら収穫できるまでに成長する。本を読んで、インターネットを調べて勉強しながらの畑作業だけどね」「何か夢のあることを皆でしたかったんだよ。まだ自分も体も動くし、淋しい思いをしている人たちも含めて一緒に働いたらお互いに慰められるし、しかも草とりのために毎週会えるし、収穫物はお世話になっている人が一人暮らしの人や必要のある人に無料で提供できる・・・歳も歳だしいつまで畑仕事が出来るかわからないけど、体が動くうちは感謝してやっていきたいよ」。リーダーの『心の復興の一つに畑は良いのでは?!』という予想がどうやら当たったようです☆
雑草は時が経てば必ず伸びます。畑仕事で共に時を過ごし、汗を流し、収穫した野菜などをボランティアさんに御土産に渡したり、「子ども食堂」などに寄付したり、地元のイベントに無料提供・・・まさにボランティアです。孤立化が危惧(きぐ)される中、このように、声をかけあって共に喜び共に泣く家族のような仲間たち・・・毎回素敵だなあと思います。平日は仕事をしている人たちも多いので、土・日曜日の作業が多いようですが、今回は私たちのために平日に畑仕事を設定してくださいました。感謝!