宮城県仙台市、塩釜市でさえ、私たちが使用した道沿いには一軒もガソリンスタンドがあいていませんでした。どこのガソリンスタンドにも何キロにもなる車の大渋滞(列)ができています。夜になると車内に人はおらず、また朝になると車に戻ってきていつ来るかわからないガソリンを待つ大勢の人々・・・。車の中の人たちに話を聞いてみるとほとんどの人たちが「今日で3日以上待っています。ガソリンがないと死んでしまいます。」とおっしゃられていました。
ガソリンさえあれば、音信不通の愛する家族を探しに行けるし、物資の豊かな地域に買い出しにも行けるからでした・・・。震災後2週間目でもガソリンを待っている人に話を聞くと「4日間待っています。家には何も食べるものがありません。近くのコンビニはオープンの見込みがないです。大きなスーパーには、オープンの2時間以上前からディズニーランドほどのものすごい人だかりで、とてもパンなどのすぐに食べられるものを買えるとは思えないので、ガソリンを入れたら被災のなかった町まで買い出しに行きたいのです・・・。」とおっしゃるので、私たちがもっていた食べ物を渡すと、涙を流して喜ばれました・・・。
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