2012年5月2日

第30次:4月16日(月)~19日(木) 大槌町


2012年4月16日(月)~19日(木)の期間アガペCGN第30次が救援隊として被災地に行って参りました。今回は熊本県天草から宣教師のご夫妻をお迎えして、総勢7名で向かいました。今回は幼稚園や老人ホーム等を訪問し、ウクレレの演奏やフラダンス、学校唱歌などを歌い、皆さんもご一緒に歌い、踊って楽しいひと時をお持ちいただくことが目的でした。宣教師ご夫妻は元々ハワイで生まれ、育ちましたので、ウクレレを持ってハワイアンミュージックを演奏することはもうすっかり板についたものでした。さらに、賛美フラをNさんが披露して下さいました。


4月16日(月)

この日は移動日でした。10時前に教会を出発し一路岩手県大船渡市へ。途中晩ご飯や2日目の朝食の買い出しなどをして、19時過ぎに宿泊所に到着しました。ここでは2泊しました。


4月17日(火)

6:30センターを出発。車内でディボーションや朝食を済ませ、大槌町にある幼稚園に向かいました。途中大槌町ボランティアセンターでボランティア登録を済ませる予定でしたが、予定の時間より早く到着したので、城山公園へ登りそこから町の様子を眺めました。A先生が後でこの景色を見て、イエス様がエルサレムを眺めた時に涙を流された思いと重なったとおっしゃっていたのが印象的でした。



ボランティア登録を済ませ一路幼稚園へ。園に着くと建物には一杯のこいのぼり。元気よく育っていく子どもたちの姿を映していました。そして中に入ると、元気いっぱいの子供たちが大きな声で挨拶をしてくれました。そして早速、A先生のリードとウクレレに合わせ、「春よ来い」やハワイの歌「レレオカラニ」をみんなで歌い演奏しました。また「結んで開いて」の英語版の歌など子供たちと一緒に体を動かしながら歌いました。Nさんのフラダンスでは「シューベルトの子守唄」を皆で歌い、それに合わせ素敵なダンスを披露して下さいました。時間はあっという間に過ぎ予定時間の30分となってしまいました。最後に子供たちからありがとうの大きな感謝状をいただきました。元気いっぱいの子供たちに感動させられるひと時でした。



次に向かった特別養護老人ホームでも多くの方々が迎えてくださいました。幼稚園同様、学校唱歌やハワイの歌を歌い、ダンスを披露しました。「もしもしカメよ」をウクレレに合わせて歌ったのですが、隊員達は2番までしか歌詞が分からず、一緒に歌って下さっていた二人のおばあちゃんが3番と4番の歌詞を歌って下さり、大変盛り上がりました。またここでは「ウキラオ」というハワイの踊りのついた歌を皆で歌い、踊りました。これは漁の歌で網を放ったり、引いたりする動作がとっても楽しい踊りで、沿岸地域にお住まいの方々にはとても共感していただけたのではないかと思います。フラダンスでは「主の愛が今」に合わせてNさんが踊って下さいました。フラダンスをはじめハワイの音楽はとてもゆっくりで穏やかで、お年を召した方々でも充分楽しんでいただけたのではないかと思いました。最後に新聖歌にもある「アロハオエ」という賛美を歌い、皆さんと握手をして別れました。


この日は救援隊でも度々お世話になっているY商店さんで昼食をとりました。とても美味しいお弁当でした。

続いてこの日の最後の訪問先、安渡分館へ行きました。ここには仮設住宅があり、そこの体育館で皆さんを招いて演奏させていただきました。ここでリーダーシップをとっているSさんにお会いし、3.11の時の各地域の映像をまとめたDVDを見せていただき、お話を伺いました。この時は丁度雨ということもありましたが、体育館には15名程の方が集まってくださいました。英語の歌で、皆で輪になって歌って踊りました。またY先生の「はくさい婦人」の絵本のお話やNさんの賛美フラ、最後にはアメージング・グレイスを皆で歌いました。来て下さった方でフラダンスを教えてほしかったというという声もあり、今度はフラダンス教室を開けたらなとこれからの奉仕のイメージが広がりました。


4月18日(水)

この日は午前中大槌町にある幼稚園に向かいました。震災当時、地震が起こり、津波が押し寄せる中なんとか子供たちだけは逃がさなくては、ただそれだけを思い裏山に逃げたというお話を伺いました。またこの幼稚園は子供たちが裸足で木のぬくもりを感じ、自然を感じながら育ってほしいという思いで建物や床は木造となっています。津波が押し寄せた際、まるでノアの箱舟のように園舎が波の上に浮き、殆ど損傷を受けずにまた地面にしっかり降りたそうです。神様のお守りだと説明して下さいました。園の創設者であるH先生のお父さんの祈りが聞かれたのでしょう。皆で主を崇めました。



ここの子供たちもとっても元気でした。A先生のウクレレと歌から始まり、いまや定番となった「レレオカラニ」や「ウキラオ」で子供たち皆と歌って踊りました。A先生がウクレレを見せて「これ何か分かる?」と聞いた際、皆が一斉に「ギター!」と答えてくれました。クスッと奉仕者全員の顔に笑みがこぼれました。Nさんのフラダンスがあり、最後にA先生ご夫妻が「アロハオエ」を歌って下さいました。演奏が終了すると、今度は子供たちが元気いっぱいに歌を歌ってくれました。子供たちのその元気に圧倒されてしまいました。感謝な時でした。


午後は大ヶ口のKさんを訪問しました。訪問したカフェには近所の方や仮設の方もいらっしゃり、震災当時のことをいろいろと聞かせて下さいました。またKさんはじめこれらの方々が物資等々どこかの地域に偏ることなく必要を覚える所に届けて下さったり、隅々まで気を配っている姿を見て、続けて共に活動させていただきたいと思わされました。神様の愛が被災地の方々に届くように、なおも用いていただきたいと思わされました。どの訪問先でも、「また来てね!」と言われ、小さくとも人々の心に寄り添う愛の奉仕の大切さを身にしみて感謝しました。


この日の夜に一関の拠点に向かい、次の日は拠点を掃除し東京へと向かいました。

0 コメント:

コメントを投稿