2011年8月27日

第17次:8月21日(日)~25日(木) 福島県、岩手県、宮城県

8月21日(日) 福島県郡山市 

アガペーCGN物資倉庫にアメリカの某メーカーから送られてきた子供服を積み込んで、一関の拠点に向かいました。




8月22日(月) 岩手県陸前高田市

うれしかったです!あちこちで商店が再開されていました。震災1週間で現地入りしましたが、その時には店内に瓦礫が散乱しており、手の付けようがなかったローソンでしたが、見事に再開!24時間営業していました☆ローソンの隣には、「KUMON」「auショップ」などの実に様々な商店が軒を連ねていました。道をはさんで反対側には、「ファミリーマート」と「地元の野菜売り場」☆特に、陸前高田市のおいしそうなとれたての新鮮な野菜が安い値段で売られていました☆





今回の地震は多くの橋を流しました。今まで、橋がなくなったので向こう岸には簡単には渡れなかったのですがようやく仮設の橋ができていました。橋を渡ると、被害を受けたK小学校がありました。校舎の窓ガラスは、痛々しい割れ方をしており、校舎の中も目を覆いたくなるような様子でした。参加者全員でお祈りの時を持ちました。







車で数分のところにはK中学校もありました。堤防の横は、海から流れ込む川です。堤防のすぐ横に中学校がありました。



消防車も無残な姿で残っています。人間がつくったもののはかなさを感じました・・・。


知り合いの方が草ひきをしておられたので、声をかけました。「震災後5か月以上たって初めて草をひきます。雑草が1メートルほど伸びちゃったわ。避難所から家には1月ほどで戻ったけど、とても草をひく気にならなくて・・・。ようやく、今日は草をひいてみようかな~って思ったからやっています。」とのことでした。徐々に気持ちに行動が伴うようになってきたようです。少しずつ日常生活を取り戻しつつあるようです。



久しぶりに陸前高田の教会に訪問しました。近所の方々にも一軒一軒あいさつ回りに行きましたが、どなたもたいそう喜んでくださいました。中には、教会まで会いに来てくださった人たちも数人おられました。アメリカからの物資(子供服)を「かわいい服だね☆孫にあげる。」と大喜びでもらってくださいました。




8月23日(火)岩手県大槌町



大槌町役場の隣の消防署もこの通りです。津波のすごさが伝わってきます。


5週間この地域を訪問しなかっただけで、目を真っ赤にして「見捨てられたかと思った。来てくれてうれしい☆」「見捨てられると感じるのが一番つらい。とにかく顔をだしてください。」と複数の方から声をかけられました。




幼稚園に物資の注文を伺いに行きました。多くの種類、サイズもバラバラなのでまずは試着。試着した服はどれも気に入って「着替えたくない。この服が良い。」と大はしゃぎでした。暑い日でしたが、冬用のフリースをずっと着たままで、走り回っています。相当気に入ったようです。


足こぎ式のガソリンスタンド(災害用)で給油しました。スタッフ人たちは変わらず元気に励んでおられました。


仮設住宅も5箇所ほど訪問しました。知り合いから安否確認を求められ、喜んで訪問に向かいました。訪問する際に、住んでいる地域は分かるのですが、何号棟なのかさっぱりわからず、入居者の方々に名前を聞いても、分からず、何百軒もある仮設を一軒一軒表札を見て探すしかなかったのです。表札を出さない人もいましたが、幸い私たちが探していた人たちは全員表札を玄関に出してくれていたので、会うことができました。どなたもお元気そうでした。すごく喜ばれました。この地域に自治体のようなものはないようです。孤独にならないように、各地域でまとまって入居したいとの希望も多かったようですが、「公平」にくじびきの結果、もともと一緒に避難していた仲間が全く違う地域の仮設にバラバラに住むという現実になったようです。


帰りに大槌町の高台から町を眺めました。がれきは、徐々に片付いてきています。商店も次々とオープンしてきており、活気が徐々に戻りつつあります。心を一つにして祈りの時を持ちました。

夜9時に宮城県住田町にあるサマリタンズ・パースのキャンプに到着。ミーティング後すぐに寝て翌日の作業に備えました。


8月24日(水)宮城県気仙沼市


宮城県住田町にあるサマリタンズ・パースのベースキャンプです。大きなテントが4つ。奥からスタッフ棟、食堂棟、女子棟、男子棟です。右側にあるのはシャワールーム☆浴槽もあります☆快適なテント生活です。

朝7時からデボーション。その後7時40分に出発で、宮城県気仙沼市の現場に向かいました。震災後5か月以上経過しましたが、ファーストステージの作業でした。まずは、家の中に入り込んだものをどのようにして出し、どこに置くのかを相談しました。ちなみに、家の左側は巨大なタイヤ倉庫、右側は広場になっていました。家の中には隣のタイヤがたくさん流れこんでいました。





作業は何よりもけがに気をつけてしなければなりません。ガラスが割れていたり、釘などがあちこちにむき出しに出ていたりするからです。注意を払いつつも力強く作業が進められました。家の中に入って作業する人、家の外で一輪車にたまった荷物をがれき置き場に運ぶ人・・・28人ほどでスムーズに作業が行われました。ほとんどの人たちが、昨日今日に出会った人たちの集まりでしたが、実に良いチームワークでした。参加者の中に大工が数人いましたが大活躍でした。ピアノは200Kgあるようです。怪我をしないように男12人程で知恵と力を合わせて出しました。ピアノが桟にのったときには、ミシミシと音を立てて今にも崩れそうでしたが、守られました。







大きな荷物をどけた後は壁はがしと、泥だしです。




窓からあふれ出ていたがれきもなくなり、向こうまで見えるようになりました。みんなで心を一つにして実によく励みました。


始めと最後はもちろんお祈り。お互いを祝福し合いました。





作業の後、近くに「あいりん社(阿部さん)」「気仙沼第一聖書バプテスト教会」があるので、久しぶりに訪問しました。アガペーCGNは、あいりん社には第3陣から数か月毎週のように陣を出して泥だし、洗浄、大工仕事などをさせていただきましたが、以前の様子を知っているだけに見事に変えられた印刷所、自宅、教会に感動の連続でした。阿部さん家族は「今朝も『アガペーの人たちに会いたいね。来てくれないかな~』言っていたところだったんだ。」と大喜びしてくださいました。神様に一つ一つの出会い、奇跡に感謝して、感動の再会となりました。


8月25日(木)福島県郡山市




アガペーCGNの福島支部の物資倉庫に子供靴の物資を取りに行き、東京に戻りました。途中、坪井先生のおいし~いコーヒーを飲んでリフレッシュしました☆最高においしかったです。

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