2011年7月17日

第14次:7月10日(日)~14日(木) 陸前高田市、大槌町

「和太鼓 三宝会」の仲間たちと一緒に陸前高田市と大槌町で公演をしてきました。「和太鼓 三宝会」のメンバー3人は全員20代です。若いにもかかわらず、各地の伝統芸能にも興味を持ち、「鬼剣舞(おにけんばい)」「虎舞(とらまい)」を演じたり、新たな演目をオリジナルに創作したりして、和太鼓を全国各地で演奏しております。そのような彼らと今回8カ所で平均50分ほどの公演をさせていただきました☆どこに行っても、お祭り好きの土地柄ということもあり、大喜びで大歓迎されました。特に、創作の「畑仕事」という演目には、本物のような動きの「獅子舞」や、実に表現豊かでコミカルな「ひょっとこ」が出てきて一番人気でした。

ちなみに、今だから言えることですが、実は、和太鼓で公演をする案が出た途端に、私は不安になりました。個人的には正直、引き受けたくなかったです。「果たして、想像を絶する大きな地震を体験し、今も余震が続く中、今この時期に公演するのがベターなのだろうか?太鼓の振動は地震を思い出すのでは・・・」という不安です。地元のボランティアセンターや、受け入れ先にも何度も確認し、本当に「今このタイミングで行かせていただいていいのか」確認の連絡をとらせていただきました。しかし、何度連絡してもどこでも「是非来てください☆お待ちしています☆」とのことでした。しかも、(私たちが声をかけていないところから)他のルートで3つの被災地から「夏祭りがあるのですが和太鼓か何か演奏していただけませんか?」という依頼が来たので、これは神様から「Goサインだ☆」と確信をもって現地に向かいました。

7月10日(日) 礼拝後、13時半に淀橋教会を出発。岩手県一関(いちのせき)市へ

7月11日(月) 一関市→陸前高田市→一関市 

午前は、陸前高田市内のA小学校で45分間の公演。全児童と教職員と隣接している仮設住宅の方々が一緒に参加してくださいました☆

開始1時間前に到着し、太鼓のチューニングをしていたら・・・なんと次々と「楽しみにしていました☆」と仮設住宅の方々が会場の体育館に入ってこられました!!!準備から数十人の方々が見守ってくださいました☆子どもたちと先生たち、仮設住宅の人たちが合わせて100名ほど集まってくださいました。公演後は「和太鼓を叩いてみよう☆」という体験コーナーです☆公演後は、仮設住宅の人々と子どもたちも協力して、椅子の片づけを手伝ってくださいました☆




午後は、陸前高田市内のB小学校で45分間の公演。準備をしていると、昼休みのため次々と子供たちが興味を持ってのぞきに来てくれました。全児童と教職員たち合わせて350名ほどが耳傾けてくださいました。食い入るようにどの子も見てくれていました。教室への退場曲も、即席の太鼓のマーチ☆公演後はサインの列ができました。片づけをしていると、放課後になり、子どもたちが遊びに来てくれました☆一緒に指ずもうや、力こぶ比べ、「じゃんけん ホイ あっち向いて ホイ」で遊びました。






その後、陸前高田市の「希望の一本松」を初めて見に行きました。約7万本の松林の中で1本だけが津波の猛威を耐え、瓦礫の中で空に向かって立っていました。


7月12日(火) 一関市→大槌町(おおつちちょう)→遠野市

5時起床、6時出発。9時にC幼稚園到着し、三宝会のメンバーは公演の準備。他の2人は、付近の家に一軒ずつ「コンサートをするから来てください」と声をかけて回りました。

10時半~40分ほど、C幼稚園で公演。

近所の方々も含めて70人ほどが耳傾けてくださいました。始めは大きな音に耳をおさえているこどもが人程いましたが、徐々に手がはずれてきて、笑顔になってきました。先生方や近所の方々も興味津々で味わってくださいました。

公演後、「和太鼓をたたいてみよう~体験コーナー」で一人一人が和太鼓を楽しみました。「獅子」と「ひょっとこ」と一緒に記念撮影後、「獅子」は本物ではなく、優しいお兄さんが入っていたことが分かると、「私も入りたい」「僕も入りたい」と大騒ぎで一人ずつ体験しました(笑)。

子どもたちは純粋です。公演に出てきた、「獅子舞」が心に残ったようで、昼休みには誰が言い出したわけでもないので次々と「見て!見て!見て!」と走り寄って見せてくれたのは、何とブロックでつくったオリジナルの獅子頭(ししがしら)。それぞれに個性のある素敵な獅子頭でした。しばらく獅子頭で遊んだあとには、次は「お祭りごっこ」☆よほど楽しかったようです。







14時30分  D公園に到着し、3つのテントを住民の方々と一緒に力を合わせて設置。舞台は、公園の高台を利用。漁師さんが大漁の時に使用する「大漁旗」を貸してくださって飾り付け☆保育園児も含め地元住民の方100名以上が集まってくださいました。15時半~1時間の公演をD公園で行いました。




片づけ組と、次の公演の準備に分かれました。

18時過ぎ~1時間、E中央公民館(避難所)で公演をしました。200名以上の方々が見に来てくださいました。18時に開始のアナウンスをしようとしたときに、突き抜けるような縦揺れの地震がありました。一瞬どうなるかと思いましたが、御心を祈りました。その後、しばらくして、みなさんも落ち着かれるのを確認してから始めさせていただきました。「ワッショイ、ワッショイ」とかけ声をかけてくださいました。アンコールの声も出てくるほど喜ばれました。

車で1時間ほどの遠野市で宿泊しましたが、宿には22時頃に到着しました。

7月13日(水) 遠野市→大槌町→一関市

7時出発。10時~1時間、特養老人ホームFで公演。山と海に囲まれた高台での公演です。眼下に見える町にもおそらく太鼓の音は聞こえたことでしょう☆近くの保育所のお友達も来てくれました☆皆さん大喜び☆




12時30分~30分間、G、H小学校のそれぞれの昼休みに公演。併設されている避難所の方々も含め250名ほどが来られました☆みなさん大変喜んでくださいました。



15時~30分間、Iグループホームで演奏。近所の方も含め50名ほどが耳傾けてくださいました☆普段なかなか聞きに行く機会がないのでとても喜んでくださいました。涙を流して喜ばれる方も複数おられました。


7月14日(木) 掃除と事務手続きをして帰路

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