2014年10月2日

第60次:2014年9月21日(日)~25日(木) 岩手県大槌町


今回は、仙台生まれ育ちのゴスペルシンガーソングライターのOさんを含む若手3人で、「“そっと心に寄り添う”優しい歌声コンサート」と題し、「アメージンググレース」「秋の唱歌メドレー」「花は咲く」「荒城の月」「演歌」や、オリジナルの「雨ニモマケズ」「時~伝道者の書3章~」などを各所で演奏させて頂きました。特に、岩手県を代表する人物の一人、宮沢賢治さんの「雨ニモマケズ」のモデルになった牧師先生の話や、震災後Oさんが作曲をした経緯を説明するとみなさん真剣に身を乗り出して聞いてくださり、「もっとこの歌を広めてください」と多くの方たちからおっしゃって頂けました。また、「時~伝道者の書3章~」では、「♪天の下では何事にも 定まった時期があり すべての営みには時がある 定まった時がある 生まれるのに時があり 死ぬのに時がある 植えるのに時があり 引き抜くのに時がある 泣くのに時があり ほほえむのに時がある 嘆くのに時があり 踊るのに時がある ・・・ 引き裂くのに時があり 縫い合わせるのに時がある 黙っているのに時があり 話をするのに時がある ・・・ 神のなさることは すべて時にかなって美しい 神はまた人の心に 永遠への思いを与えられた・・・♪」に共感してくださり、静かに涙される方、ひたすらうなずいて聞いておられる方、歌詞カードをじっと見つめておられる方など、お一人お一人のたましいや心にしっかりと届いたようでした。

また、わずかな時間ではありましたが、各所訪問させて頂き、震災直後から交わりをもたせて頂いてきた方々との再会や、新たな出会いなど素敵な時を過ごさせて頂きました☆


9月21日(日)

13時に東京を出発。仙台でOさんをピックアップし、大槌の今回の宿(ジョイフルハウス)には21時前に到着。




9月22日(月)

朝、6時起床、お祈り、朝食。

7時過ぎに宿を出発し、町を見ながらA仮設団地に到着。


8時半~のラジオ体操、9時~の「お茶っこ&コンサート」のために8時過ぎに到着したら・・・なんと次々と談話室に駆けつけてくださる人々が複数。「アガペーさんが来たって言うから慌てて会いに来た」「着替えてくるからちょっと待って」とのこと。こんなにも再会を楽しみにして下さっている人々の心が非常にうれしかったです。まずは、お茶っこしてから、コンサート。うれしいこと、今後の課題など、たくさんの生の声を伺いましたが、「何が一番良いのかは人それぞれなので、お互いに理解し合うことが大切」とのことでした。助け合い、認め合って生きておられる様子が垣間見られました☆「ボランティアがずいぶん減ったよ。1回来る人は多いが、何度も足を運んでくれる人はほとんどいない。うれしいよ。今度はいつかな?誰が来るかな?」って、毎回楽しみにしてるよ。」と声をかけて下さる方も複数。町中あげての秋祭りの翌日でしたが、一軒一軒声をかけて回ることで、15人程の方が楽しんで下さいました☆



11時~は、Bディサービスでの「コンサート」。20人の方が一緒に歌ったり踊ったりして、満喫して頂けたようです。唱歌や演歌「北国の春」は特に盛り上がりました。あちこちに喜びの笑い声が聞こえました。「ありがたい」「うれしい」「感動した」と、感極まって泣いておらる方も数名。よほどうれしかったようです。





お昼は、たぶん日本一美味しいコッペパンのお店で購入し、城山の高台で食事とデボーションのひと時。



14:00~は、C高齢者グループホームでのコンサート。訪問するたびにみなさんの表情が良くなっていくのを感じます。力いっぱい唱歌を歌って下さる方や、手拍子してくださる方、身を乗り出して聞いて下さる方、「最高じゃ、最高じゃ」と連発される方・・・様々でした☆コンサート終了後も、お一人ずつご挨拶に回りましたが、3年半前と比べると随分と反応が変わってきたなあと感じました。毎回訪問を楽しみに待って下さっている所の一つです。



その後、コンサートにも駆けつけてくださった方たちと2つの畑巡り。とうがらし、なすび、芋、みょうが(花)、クルミ、栗、ひょうたん・・・いろんなものが育っていました☆前回プレゼントした「鹿除けネット」も活用頂けており、動物の被害が減ったとのことでうれしかったです。












ひょうたんプロジェクト
ひょうたんの水分を出し、乾燥させの後、商品化されます☆
「ひょうたんランプ」などまだ研究段階ですが楽しみです!



そして、Y商店にて「ただいま♡」「おかえり♡」。
大槌の方から頂いた鮎を早速料理してもらいました☆子持ちの鮎もいました!
どれもこれも、本当にあり得ない美味しさでした!
その後、宿へ。





手作りの小物、大量の大槌の鮎、大量のクルミ、たくさんのリンゴ、うどん、手作り料理・・・いろんな物を恵みにより頂きました。その気持ちがすごくうれしかったです。宿のみなさんや、知り合いの方たちにもおすそ分けをしました。東北は魚も野菜も山の山菜もすごく美味しいです。

9月23日(火)

朝5時半起床。お祈り、6時過ぎのラジオ体操とランニングから始まり、漁港へ☆



海が透き通っています!ひっこりひょうたん島にも行けるようになりました!





山の上には「風車」。詳しくは第59次参照。ワカメの種付け作業の一部。



ホタテの養殖のお手伝い。みなさん黙々と作業。仕事が早い!



必要があれば、初めてのことでも、時間のかぎり、真剣に何だってさせて頂きます☆
そのためにも、軍手と長靴などを準備しています。(用意しておいて良かった!)

10時半~はD高齢者施設でのコンサート。近くの仮設団地からも10名ほどの方が来てくださいました。職員さんも含めると100名ほどおられたかなあ。希望者だけのようですが、ほぼ皆さんが来て下さったようです。秋の唱歌に合わせ、指揮をしておられる方、自然に踊っておられる方、大きな声で一緒に歌って下さる方・・・Oさんのオリジナル「雨ニモマケズ」も好評でした!S君(秋田出身)の秋田踊りもどこに行っても喜ばれていました。





お昼は、毎回1度は立ち寄る海の幸の仮設店舗で、海鮮たっぷりのラーメンを頂きました☆予想通り美味しかったです!メニューが多いのでまだ一通り味見できていませんが、次回は「ワカメカレー」を食べてみたいです。意外に、勇気がなく、アガペーCGNでは、今まで誰も「ワカメカレー」にチャレンジすることはありませんでしたが、和風味でかなり美味しいカレーライスだそうです。


午後は13時~E仮設団地にてコンサート。祝日で集会場がお休みだったことと、秋祭りの直後でどなたが来て下さるのか???でしたが、一軒ずつ訪問して声をかけると、20人以上の方が来てくださいました☆久しぶりの方もおられましたが「アガペーさんが来るって言うから出てきたのよ」「久しぶりに外に出た」などの声を聞きました。楽しみにして下さっている方がいる、待って下さっている方がいるということは何たる喜びでしょう。


車で20分ほど移動し、15時半~は、F仮設団地でコンサート。祝日はどこの集会場も休みのようで、どうなるのか少々不安もありましたが、30分前の準備から、もう待って下さる方までおられ、「アガペーさん、この前、太鼓で来てくれた方ですよね☆」「また会えましたね」「生きていたら会えるもんですね」などと声をかけてくださり、すごくうれしかったです。約30人が来てくださいました。「花は咲く」「秋の唱歌メドレー」はもちろん、初めて耳にするOさんのオリジナル「雨ニモマケズ」まで、まるで知ってたかのように一緒に口ずさんでくださいました!


その後、仮設の方々の手作りショップ巡り☆それぞれにお土産を購入。
どの商品も素晴らしいです!

夕食は、Y商店にて。あり得ないぐらい毎回、美味しいです!近所の方も来られており、数日前の「秋祭り」と「復興に向けて」の話で非常に盛り上がり有意義な時でした。
宿に帰ると、ウェルカムボードのメッセージと、にこやかなS先生がお出迎え☆




9月24日(水)

朝一番、お世話になったジョイフルハウスのみなさんとの写真。



それから漁港へセリを見に行きました。沢山の魚があがっていました。



定置網の張替え作業の一部にも立ち会えました。この巨大な網が海の中に入っているのです。


10時半~G高齢者施設でコンサート。100人以上の方が来てくださいました。
数日前にお会いした方から手招きで呼ばれたので近くに行くと「○○で見たよ。また会えたね」と声をかけてくださいました!非常にうれしかったです!
ベットの上で治療されながら大きな声で一緒に唱歌を歌って下さる方、演歌を熱唱してくださる方、「雨ニモマケズ」に大感激して下さる方、「また必ず来てね!待ってるよ!」「すごい!」と声をかけて下さる方・・・。それぞれに楽しんで下さったようです。コンサート後、お一人お一人とご挨拶させて頂くことができ、さらに感動が増しました。





昼食は、朝市場帰りに仕入れたイカと、午前に頂いた川魚をY商店にて調理してもらいました☆



地元でしか食べれない味でした!美味しかったです!感謝感激!しかも、松茸ご飯や激ウマスープも出てきました!海の幸、川の幸、山の幸どれも新鮮だし、最高に美味しいです☆



13時前にH幼稚園に到着。運動会の様子を各クラスごとに見せてくださいました!かわいかったし、3年以上通っていると、子どもたちの成長ぶりに感動しました。
そして、13時半~はコンサート。子どもたちの知ってる歌を一緒に歌ったり、興味をもって美しい歌声に耳傾けてくれました。



運動会が近く、万国旗などのニーズがありましたのでプレゼントさせて頂きました!子どもたちも先生たちも大喜びでした。


その後、初期の頃から毎回ずっとお世話になっているIさん宅を訪問。身を粉にしていつも「今できることは何かあるか?」と考え、示されたことをすぐに行動に移して仕えて来られたIさんご夫妻と良き交わりの時をもたせて頂きました。Iさんは、震災の数年前に突然病に倒れ、体が不自由になられ、その後、奥様の大いなる愛のご看病の甲斐もあり、「ここ数週間、少し支えれば座位を30分弱とれるようになってきた」とのこと。私たちは、寝た状態でうなずいたり、瞬きをしたりして意思表示される様子しか見たことがなかったので、ビックリしましたし、奥様の旦那様と大槌町に対する愛の労苦を少しは知っている者としてすごく感動しました。Iさんが昔歌っておられた唱歌、好きだった「上を向いてあるこう」「北国の春」をみんなで歌うと、首を左右に振ってリズムをとられたり、足を少し持ち上げてリズムをとろうとされたり、かゆい部分を自分でをかいたり・・・あまりの嬉しさに涙が出てきました。奥様もうれし涙を流しておられました。継続して通う中、このようなドラマに立ち会えることは実に恵みです。「人間は、いかに生きるべきか?」「愛するとは?」を自然に実践されているご夫婦です。そしてこの大切なことが、子ども達にもちゃんと引き継がれています。まさに「幸せ家族」です。見ているだけで、心が暖かくなります。帰る時には絞り出すように努力して「バイバイ♡」と言って下さいました。またお会いするのが楽しみです。


 そして、いつもの場所でガソリンを給油してから17時前に大槌を出発し、花巻の宿へ。
道中、今回のメンバーの一人が「思い出の風車を見たい」とのことでしたので、日暮れ直前からの山越え・・・山頂では、すっかり暗くなり、霧も非常に濃く一瞬焦りましたが、平安のまま進むと14頭の鹿(雄、雌、親子)と、兎一羽とご対面できました。楽しかったです。

20時過ぎにようやく花巻のエコノミー宿に到着☆良い温泉につかって疲労回復をはかりました。





9月25日(木)

道中、宿近くの「新渡戸稲造父祖ゆかりの地」と「宮沢賢治童話村」にも一瞬立ちより、仙台経由で東京に帰りました。Oさんが宮沢賢治さんの「雨ニモマケズ」に曲をつけ、今回あちこちで歌ったこともあり、心に感動がありました。





教会に到着後、片づけをして解散。

天候も交わりも本当に恵まれ、素晴らしい時を与えて頂き感謝いたします。
どの再会も祝福されました!新しい出会いにも感謝致します!
お祈りありがとうございます!続けて共に祈って参りましょう!


続く第61次にバトンを渡します!

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