物資の積み込み作業と、人力でのガソリン給油

灯油、米、水、お菓子、カイロ、防寒着、タオルなどの物資を積み込んでいる様子です(左)。被災地ではガソリンスタンドは津波で流されていましたが、地下にあるガソリンタンクは無事で、人力でガソリンを支給しました(右)。

被災地の小学校でのコンサート

岩手県のA小学校でのコンサートの様子です。1年生が特にノリノリでした。演奏に合わせて、全身でトトロの「さんぽ」などを歌ってくれました。

泥だし作業

海から2Kmぐらいの場所にあった事務所も、1.5m床上浸水の被害に遭っていました。次の日に海水は引きましたが、3cmの泥がたまっており、そのこびりついた泥を掃除している様子です。

岩手県での炊き出し

岩手県大槌町で行った炊き出しの下ごしらえをしている様子です。250人分の食事を用意することは相当な力仕事でした(左)。右の写真は、岩手県陸前高田市での地域の人々との昼食会(炊き出し)です。

被災した家の修理と、一軒一軒回っての物資支給

地震でかみ合わせが悪くなり開閉できなくなってしまったAさん宅の扉を、修理している様子です(左)。被災地の一軒一軒に声をかけて、物資を届けました(右)。

2013年12月17日

第50次:2013年11月11日(月)~14日(木) 岩手県大槌町


今回は、事前に万が一のためにとスタッドレスタイヤに交換したことが幸いでした。まだ冬に入らない11月ですが、雪道を走る事になり、結果的に非常に助かりました。この度のボランティアでは、5人で二カ所の宿泊所の大掃除と畑仕事のお手伝い、そしてたくさんの交わりの時を持たせて頂きました。


11月11日(月)

スタッフの方々の温かい笑顔と祈りに見送られ、午前10時過ぎに東京を出発。出発日の東京は寒い朝でしたが、北上する毎に寒さも増して参りました。幸い、岩手県に入るまでは天候に恵まれ、渋滞や事故にあうこともなく、ただいつものペースよりもゆっくりと高速道路を走り抜けました。午後4時過ぎから、次第に辺りは暗くなり始め、同時に雨が降ってきました。そして、雨は雪へと変わって行きました。タイヤを冬タイヤに交換していた事が神様の導きであったことを皆で感謝いたしました。

2013年11月7日

第49次:2013年10月7日(月)~10日(木) 岩手県(大槌町、陸前高田市)


今回は、数回目の「フラダンスチーム」です。一緒に体を動かす中で、始めはお互いに緊張している部分があっても、「フラフラ~フ~ラ♪」と踊っているうちになんだか、心も軽やかになってくるようです。わざわざ誘わなくとも、自然に一緒に踊って下さいます。


10月7日(月)

午前9時45分、スタッフ達に送り出して頂き東京を出発。折から台風が二つ相次いで接近するとの情報でしたが、神様の御守りを信じて隊員は皆元気に、一路大船渡の宿を目指して進みました。道中、風があり、時折小雨が降る中、安全運転を心がけました。岩手県の一関からいよいよ海岸に向かって行く途上、雨と霧で視界が悪く、しかも街灯がほとんどない暗い山道、カーブの多い中・・・早くもピンチでしたが、祈りつつ切り抜けました。

2013年9月19日

第48次:2013年9月8日(日)~12日(木) 福島県(いわき市)、岩手県(大槌町)、宮城県(牡鹿半島、仙台市)


「和太鼓 三宝会」がアガペーCGNと一緒に行くのは今回で4回目です。訪問先を探す際に、数ヶ所から言われたことですが「今は正直、通常の生活に戻したいのです。だから今年は特にどこからのイベント依頼もすべて断ってきました。でも、アガペーさんは、始めのころからずっと来てくれていたし、和太鼓はよく覚えています。・・・。楽しみにしています」とのこと。

今回、5日間で福島、岩手、宮城の3県を巡演するため、普段の「和太鼓 三宝会」のペース12か所ではなく、移動の多さのために9公演の予定でした。しかし、想定外でしたが、行く先々で「ここでも演奏してほしい」「聞きに行きたいが行きたくても本当に行けない」という、切実な声を聞き、なんとか時間をつくっては演奏させて頂きました。終わってみれば30ヶ所以上の訪問と、15ヶ所での公演をさせて頂きました。

第47次:2013年8月16日(金)~19日(月) 駒ケ根リフレッシュキャンプpartⅡ


長野県駒ヶ根市のお父さんたちの、「ぜひ、福島の南相馬(地域間の交流が行われています)の子供たちを駒ヶ根に呼びたい!!」という熱い願いのもとに、<駒ヶ根こども共和国>が結成、今回のリフレッシュキャンプ開催となりました。地元の人々の熱い思いに触れ、アガペーCGNでも拠点となる「駒ケ根パノラマ愛の家」の提供、帰りの現地までの送迎などのお手伝いをさせて頂きました。前回に引き続き2度目のリフレッシュキャンプです。

市内の放射線物質の除染作業は、学校などでは進んでいるものの、通学路や農地はまだまだの所も手付かずのままの所も多いようで、子どもは今でも野外で遊ぶことを控えている子が多いようです。そんな中、今回の呼びかけに応じて南相馬市の小学1年生~中学1年生と保護者1人の計16人が参加してくださいました。放射線を気にせずに野外で精いっぱい遊んでほしいという思いは子どもたちに通じたようで、子どもらしい姿をあちこちで見せてくれました。

2013年7月25日

第46次:2013年7月8日(月)~11日(木) 岩手県(大槌町)


今回は、仮設団地を訪問し、アコーディオン、フルート、オルガン、ハンドベルなどで仮設の皆さんと歌を歌い、お茶の交わりを持たせて頂きました。隊員は、14歳から69歳の幅広い年齢層で、男4人2女、内2名は今回初めての参加でした。


7月8日(月)

スタッフたちに見送られて、東京を出発。
大船渡市のまでの移動。


7月9日(火)

最初に訪問したA仮設団地では、約20名ほどの方が集って下さいましたが、年配の方々が多い中で、今回もその中に9ヶ月の赤ちゃんと若いご夫妻も参加して下さり感謝でした。その赤ちゃんは、その仮設で唯一の赤ちゃんだそうで、仮設の皆さんの人気者でした。仮設団地では子どもも少なく、赤ちゃんを見かけることはほとんどないそうです。仕事先が少ない中で、若い方が皆他の地域に出ていってしまい町内に少ないからです。いつも出てきて下さるBさんは、私たち一人一人に手作りの貝のストラップをプレゼントして下さいました。


会の流れとしては、最初に「たなばた」「アメイジング・グレイス」をハンドベルで演奏し、アコーディオン、フルート又はリコーダーで「鳥の歌」「アメイジング・グレイス」を演奏し、その後、手作りゼリーとお茶を囲んで交わりの時を持ち、その後はアコーディオンやオルガンに合わせて、「故郷」などを一緒に歌いました。今回はプロが行ったわけではありませんでしたが、皆さんと一緒に歌っているうちに、皆自然と打ち溶けて、無表情だった方も次第に拍手・・・握手で送って下さいました。会場の壁には今まで来られたボランティアの方々のサインが描かれており、私たちも記念にどうぞと壁に掛ける国旗にサインをさせてもらいましたが、拭いきれない深い悲しみを抱えつつも、多くの方々の励ましの中に、皆さんが立ち上がろうとされている気持ちが伝わってきました。


午後には、C仮設団地を訪ねました。ここも以前訪ねたことがありますが、時間になっても誰も来られず、どうしたものかと祈っておりましたら、こちらが時間を間違えており、本来の予定時間には14名の方々が集って下さいました。こちらの仮設の方々は、先程の仮設よりは年齢層が少し若く、歌もより元気に歌って下さいました。中には目の不自由な方もおられたのですが、仲の良い方々に支えられながら、元気に歌っておられました。このような集会に出て来られる方々は、友だちや仲良しのグループがいる方が多く、引きこもっている方々がこのような集会に出て来るのはなかなか難しいようです。会の流れは、午前と同じですが、用意したゼリーが午前中でなくなってしまったので、午後は市販のケーキを食べて頂きました。また、よく知り合った仲間同士ということもあり、音楽の授業のように楽しんで下さいました。集会の最後には、皆さんの祝福を覚えてお祈りをさせて頂きましたが、多くの方が手を合わせてアーメンと唱和して下さいました。最後に、ハンドベルを自分で鳴らしてみたい方を募った所、何人もの方が出て来られ、ご自分で鳴らして喜んで下さいました。ミュージックベルのボランティアは既に来られた事があるようですが、ハンドベルは初めての訪問だったようです。




帰りに、44次でお世話になったD旅館や、よくお訪ねするE高齢者グループ・ホームにお土産をお届けし、いつもお世話になっているEさんをお訪ねしたところ、作業が丁度終わった所でしたので、ケーキやお茶を届けました。


7月10日(水)

午前中にお訪ねしたF仮設団地は、ボランティアセンターの紹介で初めてお訪ねする仮設でした。世帯数は多くはなく、集会所も他の地域と比べるとひとまわり小さい談話室で行われました。午前10時からはラジオ体操が行われているようで、その後、隣接の仮設方も含めて12名の方々集って下さり、小さな部屋は一杯になりました。


昨日のようにハンドベルに始まり、アコーディオン、リコーダー、フルートの演奏。そして手作りのゼリーとお茶で交わりを持ちました。やはり夏ですから、ほとんどの方が冷たい飲み物を求められました。そして皆で歌いましたが、こちらの仮設も比較的に若い方々で元気に歌って下さいました。ある方は、「このような中で、しばらく思いっきり歌うことなどなかったが、今日はとても気持ちよかった」と話して下さいました。またある方は「大正琴をやっていたが、今は仲間もいなくなり、楽器をすることもなかったが、今日は楽しかった」と話して下さいました。最後に「ハンドベルを鳴らしたい方はどうそ」と声を掛けたのですが、ここでも多くの方々が、鐘を自分で鳴らして、その響きを楽しんで下さいました。またここの仮設は初めてのはずなのですが、ある方は今回のメンバーの一人を覚えておられて、「また会えてうれしかった。以前にあなたの笑顔で励まされたの」と語って下さったそうです。神様が私たちの小さな働きを用いて下さっていることを覚えて本当に感謝しました。また、隊員のGさんによる『お笑いパントマイム』も好評でした。簡単なものですがそれぞれの賜物が用いられて感謝でした。



午後には、比較的世帯数の多いH仮設団地をお訪ねしましたが、集会所に19名の方々が集って下さいました。これまでのように演奏と歌を歌っていきましたが、ここでは集会中に『ぐらっ』と地震が起こりました。早速テレビがつけられましたが、震度4という事で、津波の心配はないということでした。地震自体は、決して少なくないのですが、『ぐらっ』ときた時の皆さんの顔色は深刻で、いつも地震や津波におびえているようでした。仮設の中で一人の時に『ぐらっ』ときたらどんなに心細く思ったことでしょう。


そのような中でしたが、一緒に歌っている間に皆さん元気をとり戻し、どの集会でも隊員のIさんが岩手弁で「主我を愛す」を紹介しながら一緒に歌いましたが、ここではIさんがご主人を亡くされた試練の証も一言加えられました。試練の中にある方々にとっては、試練を通った話には敏感のようで、皆さんよく聞き入っておられました。NHKの「花は咲く」もよく歌いましたが、これはラジオ体操の時にいつも歌っているそうで、皆さん大きな声で歌って下さいました。ハンドベルをご自分で鳴らしてみる方もありましたが、厳しい顔で会の様子を見ていた集会所の職員のような男性の方が、ご自分から「ハンドベルを触ってもいいか」と言ってこられたのが印象的でした。


どこの仮設でもこのような集会に出て来られるのは、比較的元気な方々なのですが、それでも心の痛みは隠せません。若い方々は少なく、中々仕事がないとのことです。かつては瓦礫の撤去作業で収入があったのですが、今日ではそれもないからです。まとまった土地の少ない大槌町では、復興住宅の建設もあまり進まず、多くの方々が今しばらく仮設生活を余儀なくされるようです。景色そのものは荒涼とした街を雑草が覆い、かつての悲惨な様相を隠していますが、人々に触れれば触れる程、復興には程遠い被災地の姿に出会うことが出来るとことを思わされました。癒えない心の痛み、見えない将来の不安や恐れの中に、アルコール依存症や鬱病に悩んでいる方々も少なくないことを覚えます。釜石市の街角に「心の福幸」と復興をもじって書かれた垂れ幕が印象的でした。

集会の後は、Jさんを訪ね、43次や44次の支援隊が活動した畑地を訪ねました。1~2か月ちょっとしか経っていませんが、植えられた苗や球根は元気に育ち、少し収穫させて頂きました。草がぼうぼうで、開墾や手を入れたい所は数限りなくあり、この夏休みに
ボランティアの方をたくさん頼みたいと言っておられました。

被災地の復興はまだまだこれからですが、夏の暑さの中にも、植物たちが元気に育っているのを見ながら、神様はこの被災地でも確かに生きておられることを思わされました。



7月11日(木)
大船渡の宿 → 東京

今回それぞれが感じたこと、「これから何ができるのか?」などを、ざっくばらんにお互いに語り合いながら東京に無事戻ってきました。

続く暑さの中で、皆さんの心も体も守られますように祈りつつ・・・

2013年7月17日

第45次:2013年6月27日(木)~29日(土) 福島県(いわき市)


今回は、久しぶりに福島県に向かいました。もちろん、福島のために毎日のように祈っていますし、回数は少なくとも継続して福島に訪問していますが、基本的には、福島についてはアガペーCGN福島支部に、宮城県については塩釜支部の現地の主体性を重んじてきました。アガペーCGN本体としては、震災後2ヶ月目以降は、交通の不便さ、宿泊施設の皆無などのために人々がほとんど支援に向かえず、しかも一番復興が遅れていた大槌町を中心に訪問を続けてきました。しかし、他の地域を毎回のように直接訪問できなくとも、確かに祈りを日々続けさせて頂いてきました。各祈祷会や、震災後毎月11日にアガペーCGN本部で行われている「東日本大震災3・11超教派一致祈祷会」もそのうちの一つです。

しかし、「愛し続ける」というのは、「共に居続けること」でもあろうと思われます。愛を実践するためにも、大槌町だけではなく、岩手県の各地域、宮城県、福島県、茨城県、千葉県・・・などを定期的に訪問させて頂いております。

大きなことはできなくとも、「日々祈り続け、メールや電話で安否を伺いつつ、時には『忘れていませんよ~。また来ました~☆』と可能な限り顔を出す」ことが、みなさん、本当にうれしいようです。アガペーCGNのブログには、主だった各次の報告しかしていませんが、実は、隊員個人レベルで日々愛の交わりが直接あちらこちらでなされています☆

さて、今回は、アガペーCGN第1次から訪問している福島県いわき市を訪問させていただきました。第1次の時には、道なき道を7台ほどの車で向かい、現地で数チームに分かれて活動しましたが、放射能の影響が心配される中、車二台で、現状を世界に発信するために福島県の沿岸部に向かい、いわき市などで早くも支援活動にご奮闘されている複数の教会を訪問させて頂きました。その後も良き交わりを持たせて頂いており、その流れの中、今回は日本CGNTVの協力のもと「我がたましいの賛美」の出演者達や、福島県のAキリスト教会と協力してコンサートを企画しました。

2013年6月19日

第44次:2013年6月10日(月)~13日(木) 岩手県(大槌町)


今回は、大槌町にて、男4名、女4名(内1名は赤ちゃん)で、プロの「サックスとピアノと歌」の巡演ボランティアなどをさせて頂きました。隊員は赤ちゃんから高齢者まで様々でしたが、みな体調も守られ、それぞれに賜物を生かして良きご奉仕をさせて頂きました。

どの地域でもボランティアの数は激減しており、何もできなくともただ顔を見せて「こんにちは。また来ました。」と訪問するだけでも喜ばれるのに、しかも「プロの生演奏」と「かわいい赤ちゃん」を連れての巡演でしたので癒し系満点のチームとして用いられたことを感謝します。

今回の訪問先は、「幼稚園」「小学校」「中学校」「ディサービス」「高齢者グループホーム」「高齢者施設」「仮設」であり、対象者は赤ちゃんから96歳の方まで実に様々な年齢層の方に出会えることになりました。演奏家達は、訪問先ごとに、事前に選曲を変えてそれぞれのよく知っているであろう歌を選曲しておられましたが、会場の雰囲気をよく感じ取って予定していた曲を変えて演奏して下さる場面もあり、柔軟に対応して下さる姿に、『さすがだなあ~』と感心しました。しかも、演歌、童謡、唱歌、ジャズ・・・各地で突然のリクエストにも充分に応えて下さる姿に、謙遜さと頼もしさを感じました。

参加メンバーは「プロのサックス奏者Aさん」「YAMAH△の看板、エレクトーンの世界チャンピオンのBさん」「二期会のソプラノのCさん」「Dちゃん(AさんとCさんの赤ちゃん)」「Eさん(Cさんのお父さん)」「Fさん(Cさんのお母さん)」と、アガペーCGNの2名のスタッフでした。EさんとFさんは、準備、公演中など「Dちゃんのベビーシッター」に徹して下さったので、AさんとCさんは安心して演奏に臨めたのであって、彼らの存在なしに今回の巡演は成立しませんでした。心から感謝致します。現地のおじいちゃんおばあちゃんたちに、Dちゃんが大喜びされましたが、その裏には、Eさん達の素晴らしい愛のご奉仕がありました☆

2013年5月31日

第43次:2013年5月13日(月)~16日(木) 岩手県(大槌町)


今回も最初から最後まで守られ、祈りに支えられ、恵みの溢れる充実した活動になりました。今回は、青年たち5人で大槌町の畑作業、川掃除、そしてEM配布などの作業に従事させて頂きました。

5月13日(月)

スタッフたちの温かい笑顔と祈りに見送られ、午前9時頃に出発しました。幸いなことにその日は天候に恵まれ、渋滞や事故に巻き込まれることもなく、一路順調に北上しました。今回初めて被災地へ行く者も含め皆少し緊張気味でしたが、まだ桜の咲いている東北の美しい自然にだんだん気持ちもほぐされていくようでした。途中休憩をとりつつ、午後7時頃に無事に大槌町に到着しました。




まず足を運んだのは、大槌町に来たら必ず立ち寄るガソリンスタンドです。そこでは、ガソリンを満タンにして頂くだけでなく、恒例のあめっこ(飴玉)と、人懐っこい笑顔で私たちを迎えて下さいます。この晩の宿泊場所は、震災前から廃校になっていた旧小学校教員宿舎でした。この宿舎を管理されているAさんは、大槌町に来て2年、自らボランティア活動をしながら、今では大槌町に就職をされ、宿舎の管理という責任も持っていらっしゃる方です。宿泊者の方々との交流を毎回楽しみにしているそうです。この日の宿泊団体は、私たちだけでしたがAさんによると、その宿舎がボランティア同士の交流の場、情報交換の場となって欲しいとのことでした。限られた時間でしたが、私達もAさんとしばしお交わりの時を持つことができました。Aさんの大槌町への熱い想い、現在のボランティアの状況、そして現地とボランティア団体の間に立つ者としての課題や展望などを話してくださいました。私たち「アガペーCGN」もしっかり現地の方々と連携を保ちながら今後も歩んでいきたいな、と思わされました。

2013年5月9日

第42次:2013年4月22日(月)~25日(木) 岩手県(大槌町、陸前高田市)



岩手県では、この時期には珍しく前日に雪が降ったとの事で風がとても冷たく、桜の花も蕾(つぼみ)のままの大槌町。 翌日は晴れて昨日の寒さが嘘の様な暖かさになり、この時とばかり あちらこちらの桜が一斉に開き、お昼頃には満開になりました。高台の城山公園からは青い空、青い海、満開の桜、何と素晴らしい景色!しかし、町には家も店も土台だけの広い寂しい平地があり、また、復興の動きでもありますが、ダンプカーの走る音や工事の音が激しく聞こえており、様々な思いと切なる祈りが心をよぎりました。

今回は、3ヶ所の集会場を訪問し、「賛美フラとダンスの講習」「懐かしい唱歌をみんなで歌おう」「ゲーム」「絵本の朗読」「ティータイム」でお交りをさせて頂きました。岩手弁で「主我を愛す」を歌いながら皆さんとフラダンスを踊っているうちに自然とあちこちから笑い声が飛び交っていました。

2013年3月18日

第41次:2013年2月25日(月)~28日(木) 岩手県(大槌町)



今回はシンガーソングライターのMさんと一緒に岩手県大槌町を訪問させて頂きました。


2月25日(月)

午前10時、東京を出発。岩手県に到着後、明日に必要なものを買い、3日間お世話になる宿泊所へ午後7時に到着。マイナス5度の気温でしたが、風が無い為に(冷たいですが)寒いとは感じませんでした。明日から訪問させて頂く仮設での段取りやMさんの歌の選曲等をしました。思いがけず良い案が与えられて岩手弁の調査をしようという事で就寝。


2月26日(火)

午前10時、仮設の皆さんに歌って頂く讃美歌の岩手弁バージョン作成の為に岩手弁を採取しつつ最初のA仮設団地に到着。会場は廃校となった小学校校舎の玄関ホールでした。早速、音響の立ち上げや、お汁粉の準備を急ぎました。校内の水を使わせて頂きましたが、あまりにも冷たく、手が真っ赤に凍る程でした! しかしとても美味しい水でした。アガペーCGNは先月末にも、ここで手品を見て頂きましたが、一昨年12月の救援隊でMさんが一度来ており、仮設の方がMさんのことを覚えておられ、大変感謝でした。「春待ちコンサート」として、「この広い野原一杯」や「四季の歌」などから演歌の「北国の春」などを歌い、その中間で「主我を愛す」の岩手弁バージョンを聞いて頂きました。皆さんお腹を抱えて笑って下さって、でも少し違う! ここはこうだよと教えて頂きました。

2013年2月26日

第40次:2013年1月21日(月)~24日(木) 岩手県(大槌町)



新しい年が始まりました。震災後、約2年が経とうとしていますが、地元のニーズによって支援内容は変化しても、実際に現地に身を置くボランティアの数が激減する中、「祈り続けること」「共に時間を過ごすこと」など、継続した関わりがますます必要とされています。

地元の方々から、「震災後、正月も心が晴れない。ボランティアの皆さんが来てくれると、つかの間でも気が晴れるが、一人になると心にぽっかり空いた穴がまだふさがってないみたいで心が痛いです。僕らも頑張っていますが、地元のコミュニティーのためにもイベントで少しでも明るくしてください。盛り上げてください。」との要請を多数受け、今回の救援隊の活動は、Aさんをお招きして、マジック・ショーをして頂き、手品の後は、皆さんとコーヒータイムをご一緒するという計画を立てました。コーヒーは、いつも教会で使用している好評の銘柄を用意しました。40人分のコーヒーが一度に準備できるコーヒーメーカーも持っていきました。また、この時期に合わせるかのようにして、4輪駆動の8人乗りのバンが与えられたことは大変感謝なことでした。雪深い地方で使用されていたバンでしたから、東北でも安心して運転できました。

Aさんは、2011年のクリスマスの時期の救援活動に加わってくださっており、今回は2回目の参加で、いつも被災地のことを心に留めていて下さっており、快くお引き受けくださいました。今回は、上記メンバーに加えて3羽の鳩たちも同行してくれることになりました。

2013年1月17日

第39次:2012年12月17日(月)~20日(木) 岩手県(大槌町)



待ちに待ったクリスマスシーズンがやってきました。12月は、多くの人が信仰の有無に関わらず「クリスマス」をお祝いの時節ですので、今回は主に大槌町の4か所で“アガペーCGNのジョイフル・クリスマス会”を行わせて頂きました。救い主のご降誕の知らせが、被災地の皆様に喜びと希望をもたらすことができるように、また、お一人おひとりの心に神様の愛のメッセージが届くように願いつつ、楽しくリラックスした時間を過ごしていただけるようにプログラムを工夫しました。「お互いの心が和むゲーム」「みんながよく知っているクリスマスの歌」「クリスマスの物語の朗読」「ショート・メッセージ」「ティータイム」を通して、確かに、それぞれの心に暖かなものが流れていったようです。

今回は、数々のクリスマスプレゼントがあちこちから備えられ、実に感謝でした。100冊の「クリスマスの絵本」、りんご5箱(1箱10㎏)、有志5人からのパウンドケーキ10本、その他キャンディケイン(ステッキ型のキャンディー)などたくさんの協力をいただいて出発しました。