2014年4月18日

第54次:2014年3月24日(月)~27日(木) 岩手県大槌町



今回は、男1人、女5人で、大槌町の三か所の仮設住宅と老人ホームに向かいました。

あれから3年が経ちました・・・。

地元の方々から「忘れられるのが一番怖い・・・。」「一時にはあれほど来てくれたボランティアも、最近では、めっきり減り・・・でも、アガペーさんは来てくれるからうれしい。」「まだまだみなさんの助けが必要です。いや、今こそ必要です。心が痛いのです。」「アガペーさんは、なぜ今も来続けてくれるの?なぜそんなに優しいの?」と言う声をあちこちで聞きました。



3月24日(月) 

奉仕期間中の天候、運転、健康がともに守られるように祈りつつ午前9時に元気に出発。


前の週に積雪46センチと報道されていましたので、雪対策をしっかり整えていましたが、天気は快晴、気温はなんと17―18度。春の陽気でした。東北道高速に入ってしばらくしましたら、前方に煙。焼畑をしているのかしらと思っていました。近づくにつれ急速に真っ黒い煙が高く、勢いよく上っています。火の手も見えます。とうとう車の流れが停止。2台の消防車、パトカーがやってきて消火活動開始。救急車も駆けつけて来ました。1時間半たってやっと車が動き出しました。道路脇でトラックが炎上・・・安全を今一度しっかり祈りました。

なつかしい一関から、いつも通る曲がりくねった山道を避け、国道284号線を走りました。気仙沼で45号線に乗り変えて宿に向かいました。


3月25日(火曜日)

今回は、大槌町で「フラダンスとお茶っこ」と銘打って、皆さん共に良き時を過ごしました。「君は愛されるため生まれた」を讃美しながらフラダンス。続いて「主われを愛す」。岩手弁に訳して仮設住宅の皆さんも一緒に楽しく歌い踊りました。小学校唱歌やNHKで流された東日本大震災プロジェクトの歌「花は咲く」を心いっぱい歌いました。「虹色の魚」の絵本は被災者の方々の心に触れました。風船ゲームになると身を乗り出して一生懸命。最後はおなじみの「ひょっこりひょうたん島」を元気いっぱい歌いました。復興に向かって皆さんの心が息づくのを感じました。

集会の後、職員の方々が作って下さったおいしいカレーうどんを皆さんと一緒にいただきながら、更にお交わりの時を持ちました。今回『どうして優しくしていられるのか』等の質問を受けました。「私たちの上にも神様に来て欲しいわ。」とおっしゃっていました。被災なさった方々のお世話をしてこられた職員の方々も、癒しを必要としていることがよくわかりました。仮設住宅から復興住宅に被災者の方々がやがて移って行くと、職員は仕事を失うと言うのです。

話を聞いて欲しいと、紙に家族の様子を書いたものを見せながらたどたどしく語る一人の方は、いつまでも帰ろうとなさいませんでした。脳梗塞の影響で思うように言葉が口に出ないもどかしさと戦いながら、一生懸命語っておられました。



午後はデイサービスのセンターでのひと時。こちらは、職員の方々がとても積極的で、フラダンスも一緒に踊って下さいました。車椅子の方々も多くおられましたが、手や足を懸命に動かしながらダンスの喜びを味わっておられました。風船ゲームになると興奮状態。あっという間に1時間が過ぎていました。名残惜しんで握手をしながら、再会を約束して後にしました。



この日の最後は、海岸にもっとも近い仮設住宅へ。歴史ある小学校の体育館は、震災当時は避難場所となりました。老朽化のためまもなく取り壊し、新しく公民館が建設されるとのことでした。入口で待ち遠しくしておられた皆様は、大きな笑顔で私たちを迎えて下さいました。すっかり顔なじみの方々ばかりです。同じプログラムを進め、楽しいお茶の時を持ちました。その後、仮設の部屋に招いてくださる方もあり、手作りのおいしいわかめの和え物をくださいました。





3月26日(水)

グループホームでまず集会をいたしました。待ち遠しくしておられる方々、集会への期待が大きく、隊員たちは励まされました。楽しい歌と踊りの後、虹色の魚の話にそっと涙を流す方々もありました。



最後はいつも訪問する仮設住宅です。春休みとあって小学生の子どもたちも5人参加してくれました。ダンスに興味のある方々は立ち上がって一緒に踊って下さいました。楽しいお茶の交わりの後で、子どもたちは風船で遊び、大きな声で数を数えながら一生懸命でした。





3月27日(木)

快晴の天候の下、一路東京まで道も守られ、無事に教会に到着して感謝の祈り。皆様のお祈りをありがとうございました。

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