前回、第68次の報告を受けて、早速、一人の青年が陸前高田に1週間の予定で向かいました。9月19日~26日に大船渡市のリアスホールでもたれる「星野富弘花の詩画展」のチラシ配りが主な働きでした。受け入れをご快諾して下さった陸前高田キリスト教会は、第一次からずっと様々なボランティアを通して関わらせて頂きましたが、今回は宿泊も食事も一緒に過ごすことができてさらに近くなれた気がしました。
8月24日(月)
池袋から夜行バスで出発し、25日(火)の朝に、陸前高田市役所前のバス停に到着しました。朝の早い時間でしたが、陸前高田キリスト教会の森田先生が車で迎えに来て下さり、教会での一週間の働きが始まりました。
8月25日(火)
火曜日の午前中は、「星野富弘 花の詩画展」のチラシ配布のための準備をしました。250部程セットしました。
午後は、近所の駐車場の草刈りの手伝いをしました。草刈り用の鎌を地元の方に砥いで頂き、近所の方と一緒に草刈りをしました。隊員は、スピードが少し遅かったのですが、一生懸命に頑張りました。草刈りの後に、近所の方に、とても喜んで頂け、うれしかったです。
8月26日(水)
昨日準備したチラシを持って出かけました。仮設住宅を回り、沢山のチラシを配りました。仮設住宅は、空き家の所も少しありましたが、まだまだ多くの方が暮らしていました。
8月27日(木)
木曜日は、陸前高田市から120キロほど離れた盛岡市に住んでいる方のお宅へ、牧師先生の訪問について行かせてもらいました。陸前高田市に住んでいた教会員の方は、住まいや仕事がないなどのやむおえない理由で、盛岡市などに引っ越しされた方が多くおられると話されていました。
今日の訪問では、三件のお宅を回りました。
一件目の方は、電話をしても電話に出られなかったため、牧師先生も少し心配されていましたが、訪問すると、現在は少し体調や気持ちがすぐれない様子でしたが、牧師先生の顔を見てとても喜んで迎えてくれました。少しお話をし、お祈りをした後、少し名残り惜しそうにされていましたが、笑顔で見送ってくださいました。
二件目のお家は仕事や学校のため留守でしたが、借家の大家さんに伝言を頼んで、三件目に向かいました。
三件目は、目の不自由な方のお宅でしたが、訪問すると、在宅されていて、牧師先生の訪問にとても喜んでおられました。少しお茶をして歓談をしました。震災をした教会の信徒の気持ちは、複雑な気持ちがあるようでした。でも、牧師先生といろいろな話が出来てとても喜んでいました。
陸前高田の教会に戻った後も、牧師先生の奥さん先生に二件目に訪問したお宅から連絡があり、とても喜んでいた様子で、盛岡に戻って来て下さいと話していたとのことでした。どの訪問もとても喜ばれ、牧師先生も懐かしい顔や声が聴けてとても喜んでいました。
8月28日(金)
午前中は会堂の掃除をしました。水拭きと乾拭きをして、ガラスを綺麗にしました。机や玄関のスリッパ、棚、床、扉を拭き、玄関も掃除しました。
午後は、一人で少し離れた住宅へ、チラシ配りに行きました。海の方へ歩いて行くと、高く土が積み上げる工事が進んでいました。家はまったくなくなっていましたが、壊れた五階建てのアパートに、津波14メートルここまでと印があり、津波の高さを改めて感じました。海の近くの丘にある住宅へ、チラシを大きな家や小さな家など、50件ほど配りました。
8月29日(土)
午前中は気仙沼へ買い出しに一緒に行きました。午後は、一人で近くの住宅へ、チラシ配りに行きました。復興住宅にチラシを配ると、すぐにチラシが足りなくなってしまい、宿に戻ってチラシを再度100枚セットして、再び配りに出かけました。入り組んだ道を歩いて住宅地を回り、合計で150件ほどに配りました。配っている中で、星野富弘さんの詩画展を新聞で見て行きたいと思っている方や、チラシを見て行きたいと言われた方もいました。
8月30日(日)
朝は、礼拝に参加させてもらいました。礼拝後は、皆さんとお茶を飲んでお話をしました。
陸前高田キリスト教会は、50年近い歴史があり、信仰生活の長い方もおられますが、高校生の娘を津波で失い教会に来なくなった方もいるそうで、津波の影響をひしひしと感じました。
午後、牧師先生に気仙沼の駅まで送ってもらい、電車と夜行バスで東京に帰りました。
盛り土などの工事もあと何年もかかるそうで、町の復興には時間がかかります。多くの祈りが積まれて、多くの働きがなされてきた場所なので、神様の恵みがあらわされ、まかれた種が豊かに実を結んでいくようにとお祈りします。
また、蒔かれた多くの種が実を結ぶために、今後も継続した多くの祈りと働きの積み重ねの必要を感じました。
8月31日(月)
池袋に到着
今回は、一人での約一週間の働きでしたが、事故なく無事守られて帰ってきました。皆様の貴いお祈りを感謝します。
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