今年度は暖冬と言われていましたが、さすがに寒波がやってきた日本列島・・・そんな中、大槌町に「こんにちは☆(私は)年賀状です☆」プロジェクトで各所訪問に行って参りました。8月から大槌町に移住されたA先生ご夫妻とあちこち一緒に引継ぎを兼ねて2日間まるまる行動できて良かったです。寒波が次々とやってくる最中の雪道運転に自信がなかったので、さすがに今回は大槌町まで往復夜行バスを利用しました。寝ているだけで到着できたので楽でした。
震災後約5年経ちますが、ボランティアの数はめっきり減っています。そんな中、「こんにちは☆」と顔を出すだけで、皆さん『うぁ~』と大喜びして下さり、ハグ、握手、拍手・・・「入れ」「あがれ」「今、お茶っこ入れる。飲んでけ」・・・毎回、こちらが励まされています。
2011年にあちこちで叫ばれた「絆」・・・最近では滅多に聞かなくなった気がします・・・。でも、月に一度でも顔を見せるだけでも『見捨てられてない』『誰かが見てくれている』『一人じゃない』と体感できるそうです。仮設の方や、利用者さんたちはもちろんですが、意外に職員の方々、現地スタッフ達が、ボランティアの訪問を涙して喜んで下さいます。小さくても心と心がつながる感動を毎回体験します。
<1月20日(水)>
21時35分に東京の池袋からバス出発!カーテン付きで、前後、横席に誰もおらず快適空間の中、出発。道中、陸橋の雪が落ちる音でしょうか・・・屋根に『ドーン』という音が数回・・・一瞬ヒヤッとしましたが、安定した雪道走行でした。いつも休憩する岩手県「遠野風の丘(道の駅)」で下車すると・・・寒い・・・雪で別世界・・・『自分で運転してこなくて良かった』と思った瞬間でした。
<1月21日(木)>
バス停まで現地スタッフのBさんが迎えに来て下さり、まずは宿へ☆ミーティングの後、早速、訪問へ。
まずは、やはり港へ!寒~~~~~い!!!そんな中、平気な顔をして、黙々と働き続ける漁師さんたち・・・頭が下がります。
しばらく、離れたところから働く姿を拝見していたのですが、私達が声をかけると「わ~、また来てくれたの?!忘れないで来てくれるってことは、本当にありがたいことです!うれしいです!」と涙を出さんばかりに喜んで下さり、皆さん笑顔☆でも、手は動いています・・・。できれば、お手伝いしたかったのですが、吹きっさらしの中の労働は、無理でした。ごめんなさい!私達は、カイロをもって、帽子をかぶって、手袋をして合計1時間ほど居ただけですが、あまりの寒さに何度か車に戻って暖房で体を温める始末。漁師さんたち、完全防備するわけでもなく、すごいです!いつもながら勤労精神に感動いたします。
その後、地元の方から、びっくりするような情報をゲットしたので、自分の目で確かめに行きました。突貫工事だったのか・・・?!いつできたのかも記憶にないような橋上のコンクリートの塊・・・たぶん数ヶ月ぐらいしか経ってないはず・・・この前の時化(しけ)で、コンクリートがずれたとのこと・・・。対岸は、もっとすごいことになっているとの地元の方の話でした。こんなことは未だかつて一度もなかった・・・とのこと・・・。この橋?も、今工事中の全てにおいても、事故がない事を祈ります!
そして、C公民館に向かいました。ここには、素敵な電気治療器のようなものがあり、私達も体験してみましたが、足も暖かくなって疲れがとれ、リラックスできた気がします。訪問時にはご近所の仮設の方が4名来られていました。
その後、D仮設食堂で海鮮ラーメンを食べました。美味しかったです!一人だけランチセットを注文しており、その者だけがコーヒーがセットでついていたのですが、定員さんに「見たことあります☆いつもありがとうございます。」と言われ、全員にコーヒーをサービスして下さいました☆感謝!その心がうれしかったです。
次は、時折利用させて頂くE旅館を訪問!「ただいま☆」と帰ると、女将さんも大将も「お帰り☆」と喜んで下さいました!普段は、ゆっくり話せなかったのですが、女将さんが美味しいショコラケーキとお茶を出して下さり、まったりとおしゃべりできました。聞けば聞くほどますます女将が大好きになりました☆女将に注文していた愛情たっぷりの絶品シフォンケーキを、大切な人たちに届けましたが、皆様すごく喜んで下さり、うれしかったです!
その後、F高齢者ディサービスとG学童を訪問。「わ~」と喜んで下さいました。「次回の『手品』を楽しみに待っています」とのことでした。
H保育所では、子ども達がたくさん残っていたので、急きょ、現地スタッフのI先生に特技の「口笛」を披露して頂きました。保母さんたちも子ども達も大喜びでした。
そして、「お父さん」「お母さん」たちに会いに行きました。お父さんは12月に天に行かれましたが、お父さんの写真の前で、お母さんと色んな話ができました。本当に家族愛に満ち溢れた家族です。
その後、鍋の食材を調達(ほぼ全てが大槌産)して、鍋パーティー。ご近所の方も来て下さり、あっという間に3時間以上経過・・・皆で食べる鍋は格別でした。また、足腰の疼痛に耐えかねて先月手術され、私たちもお見舞いに伺った方が「おかげさまで、こんなに膝も曲がるようになりました。アキレス腱も伸ばせるようになりました」と目の前で見せて下さいました。
他にも、各所訪問ができ、感謝でした。新しいお店も毎月のようにオープンしています。嵩上げ(かさあげ)工事などのために、道も毎月変わっています・・・。
<1月22日(金)>
7時朝食。昨日、頂いた鮭、絶品でした!
まずは、やはり港へ。その後、数軒訪問。
ある場所では、次から次に「見てちょうだい」「これも見てちょうだい」と出てくる出会いノート・・・数々のエピソードに目からダイヤモンドが・・・。夜な夜な懐中電灯でそのノートを毎日読み返しては、励まされ、明日に希望をもって床につけるとのこと。「このノートはおらの宝。震災は大変でした。多くの家族達も流れた。でも、こうして全国の人々がおらたちのことを覚えて来てくれる。だからがんばらねば。生きねば。これがあるからおらは、笑える。ハッハッハッ」「朝は希望に目覚め、昼は努力で生き、夜は感謝で眠る。幸せはいつも自分の心に生きるもの」などを語って下さいました。
93歳の耳の遠いJさんのために、ボランティアで来た大学生が、筆談用のホワイトボードを手作りで作ってくださったとのこと!この93歳の兼さんの趣味は「読書」と「刺し子」・・・。ものすごい集中力で作品を仕上げて行かれます・・・脱帽!
それにしても、仮設と仮設の間の道幅は2mほどあるのですが・・・カキンコキンに凍ったような氷が、屋根の先からつららのように顔を出し・・・一方で、足元は凍っており・・・滑らないように足元をしっかり見つつ、頭に氷上の物が刺さらないように注意しつつの生活・・・。皆様、守られますように!
K公民館にも顔を出すことができ、大変喜んで頂けました。復興に対する複雑な思い、立場の違い・・・本当に難しいなあと思いました。
その後、Lガソリンスタンドで給油。いつも通り、満面の笑みで「飴っこ」を下さいました。災害救助犬に昨年合格し、警察犬の試験にも合格した「ユキちゃん」にも会ってきました。大槌町の第一号と言うことで新聞にも載ったようです。
その後、ボランティアセンターに挨拶を済ませ、いつもの高台にあがると・・・唖然・・・刻々と変わる町の様子・・・。『町の人々はこの景色を見てどう感じてるのかな』など色々と思いつつ、祈りの時をもちました。
昼食は予約していたM商店で頂きました。いつも忙しい「お母さん」と久しぶりに一緒に食べることできてうれしかったです☆手作り、無添加・・・味も絶品です!
その後、数軒訪問し、N高齢者施設、O仮設集会場、P仮設集会場などを訪問。
Q仮設の遊具付近だけが、立派なスケートリンク状態。スニーカーで充分スケートを楽しむことができました。子ども達は毎日スクールバスから降りたらこのスケートリンクで遊んで、決められた時間に帰っているようです。
そして、R商店を訪問し、いつも忙しい大将とタイミングよく貴重な時を過ごせました。
夕食は、鍋!冬は鍋が良いですね!
帰りの夜行バスは、予定の20時50分より5分ほど早く到着しましたが、ギリギリまでずっと手を大きく振り続けてくれる子ども達・・・可愛かったです。
<1月23日(土)>
7時頃、池袋に到着。
実質、丸2日間でしたが、イベントをするわけではなく、「こんにちは訪問」でしたので、朝から夜18時まで色々と訪問できました。
続く2月29日~3月4日の「アガペーCGN第74次」にバトンを渡します。
皆様のお祈りを感謝致します。
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