2014年2月8日

第52次:2014年1月20日(月)~23日(木) 岩手県大槌町


今回は、既に大槌町のために日々励んでおられる社協や、地域のまとめ役の人たちと協力して、ネットワークづくりのお手伝いをさせて頂きました。

アガペーCGNとして二度目参加のMさんによる「お笑い腹話術」「手品」「竪琴の演奏」と、スタッフの素敵な『おもてなし』で仮設団地などを回りました。男4名、女2名、10代~60代のメンバーでした。


1月20日(月)

東京を朝出発し、夕方には大船渡の宿に到着できました。途中、陸前高田市を通りましたが、未だに手つかずの壊れた建物が残されているのを見て驚きました。



1月21日(火)

未明に雪が降って薄ら雪化粧をしたもののお天気も守られ、釜石市の道路渋滞で若干遅れたものの、午前の訪問地、A仮設団地をまず訪ねる事が出来ました。チラシは既に地元の社協の方々が配布して下さっていましたが、直前にも集会所におられる支援員の方が声を掛けて下さり、時間前から集まってきました。いつも来て下さっている方や顔馴染みの方、初めて方、そして男性の方も加わって下さり。20名ほどの方が参加して下さいました。Mさんの手品から始まり、皆さん真剣に感心して見入っていたのに、タネをあかされると案外簡単なトリックとわかり大笑い!!腹話術ではMさんの口ばかりを見つめられ、Mさんから、「縫いぐるみのピ~ちゃんの話しも聞いてくださいね!」といわれ、そうだそうだと思い直したようにまた皆で大笑い!!竪琴の弾き語りでは竪琴の音色にウットリしてしまいました。Sさんの「アコーディオンで一緒に歌おう」コーナーでは、アコーディオンの操作や音の出るしくみを学びつつ、懐かしい唱歌を大きな声で歌いました。その後、日本で一番古い賛美歌の「主我を愛す」を岩手弁にして歌いました。前回の時は「我」を「うじら」と教えて下さったので「うじら」と歌うと、自分達はそう言わないよと訂正され「お~らのイェさん!お~らを好きだっぺ~」と一緒に歌って下さいました。お茶っこタイムでは、お菓子やコーヒー、紅茶、お茶等楽しんで頂きつつ、今年は暖かくて寒さはこれからだと話され、もうすぐ 震災後三年目になる、これからの生活の不安も話して下さいました。竪琴では、映画の「ビルマの竪琴」を思い出して「ふるさと」を大合唱し、神様の祝福と皆様の健康、さらなる復興などのために心合わせて共にお祈りさせて頂きました。


お昼に城山公園に上り、大槌の街を眺めましたが、地盤のかさ上げはなかなか進まず、所々がピラミッドのように部分的に高く盛られていました。中々、土地の所有者が分からなかったり、見つからなかったりで、進められないようです。

午後は、「デイサービスセンター B」を訪問しました。皆さんはお昼寝タイムでしたので静かに待ちつつ準備をしました。すると別のデイサービスの方々も来られて、職員やそのお子さんも含め31名の方が参加して下さいました。Mさんの手品、腹話術に大笑いをして下さり、ぬいぐるみのイルカ君が頭にかぶりつくと、思わず叫んでしまう人もいました。そして竪琴の演奏と歌に耳を傾け、アコーディオンにあわせて一緒に歌い、タンバリンも皆さんで振りながら調子をとって下さいました。デイサービスの皆さんですが、楽しんで頂けたようで、施設長さんも大変喜んで下さいました。ここではお茶っこは出来ないので、お土産をお渡ししました。


その後、震災直後からよくお訪ねしているグループホームCにも出掛け、ここでもお笑い手品、腹話術を楽しんで頂き、一緒に歌いました。共に懐かしいお顔々を拝見したひと時でした。



1月22日(水)

午前は、震災直後から訪問しているD仮設団地に向かいました。今朝は、風も無くポカポカとした陽気になり、仮設の皆さんは、玄関前で日向ぼっこをしつつ待っていて下さいました。私達が車から降りると、Eさん、Fさん、Gさん達が「こんにちは~」と迎えて下さいました。会場責任者Hさんや皆さんが椅子の準備をしていて下さり、少し大きくなったIちゃんもお母さんと来てくれて、20名の方々が参加して下さいました。



Mさんのお笑い手品、腹話術、そして竪琴の演奏、そしてアコーディオンの演奏に合わせて皆で歌い、和気あいあいと楽しい時を持たせて頂きました。お茶っこタイムでは、「元気だった?」「今日は暖かいけどこれから寒くなるよ!」と、安否を気遣い合い、様子を伺いました。Jさんは、「暫くは生活するのに夢中だけれど、今頃になって涙もろくなって、よく泣いてしまうんだ」と話していました。Kさんに、前回の時よりお元気そうで良かったと話すと、「エッ!私の病気の事心配してくれていたの?有り難うと、心開いて話して下さいました。また東京での写真展のことを感慨深く話して下さいました。時間があっと言う間に過ぎてしまいましたが、遠く離れた家族のような交わりを持たせて頂き、本当に感謝でした。

お昼には、いつもお世話になっているY商店で昼食を買い車中で食べ、当初から協力を頂いているLさんを訪ね、短いお交わりの時を持たせて頂きました。

午後には、アガペーCGNとしてお訪ねするのは初めてとなるN仮設団地に行きました。74世帯程の団地で、集会所の半分ほどの談話室に10名の方々が集って下さいました。こじんまりとした所ですが、ここでもお笑い手品、腹話術、竪琴演奏と、それぞれの仮設に合わせた出し物が行われ、アコーディオンで歌い楽しく過ごし、お茶っこをして交わらせていただきました。ここの仮設方々は、午前にお訪ねしたD仮設のある地域の方々が多く、午前中の話題や、そこは海のそばの漁師町で、「おらは、船が流され何も出来ないのさ!」と言われるお爺さんもおられました。本当に元の地区に関わりなくバラバラに仮設に入居させられた、仮設団地の実態を感じました。そして皆さん喜んで下さり、「また来てね」と見送って頂きました。また、この仮設の皆さんが作られた、のれんを記念に下さいました。



その後、暗くなる前に、「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった小島を見に行きました。以前は津波で陸から島までの道が流されていたのですが、今は、あと少しで出来上がるまでになっていました。また、七が崎の筋山からの展望台に上りました。左側大鎚湾から水平線まで…雄大な眺めに圧倒され歓声をあげ涙が出そうなくらいに大感激!!海も山もこんなに素晴らしい所だった!!仮設の皆さんの顔が浮かび言葉にならないひと時でした。


更に、大槌町で唯一の教会であるジョイフルハウスを訪ね、教会を開拓されている若いS牧師先生御一家と短い交わりを持たせて頂きました。S先生はデイサービスセンターで働きながら、まさに地域の住民になるべく励んでおられ、既に地域の方々と良い関係を持たれているようでした。庭では地域の人々と協力して畑を作っていました。来月には、大震災後丸3年を迎えますが、希望と平安の生活が立ち上がり、神の愛が満ち溢れる大鎚町へとなりますようになど心を合わせて共に皆で祈りました。


1月23日(木)

大船渡市の宿を出発し、途中、宮城県岩沼市にあるWH教団復興支援ボランティアの拠点に立ち寄り、EM菌を頂き、東京に向かいました。

地元の方からの複数の声
「この時期、ボランティアはさらに激減。みなさん待っておられます。実際に顔と顔を合わせて手と手を取り合ってお話できたことにこしたことはないのですが、手紙、FAX、メール、電話、祈り・・・何でも良いからそれぞれの愛、おもいやりをお互いに表現していけるとうれしい☆一人じゃないと思えると頑張れる☆また顔見せてね☆」とのことです。

また行きますね☆祈りますね☆電話しますね☆FAXしますね☆メールしますね~☆

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