2014年8月25日

第59次:2014年8月17日(日)~21日(木) 岩手県大槌町


今回は平均年齢約25歳の若手7人で「里帰り」してきました☆震災直後から交わりをもたせて頂いてきた方々とわずかな時間ではありましたが、それぞれに素敵な時を過ごさせて頂きました☆特に「①復興・心の癒しなどのとりなしの祈り」「②現状を伝えるためにも、まずは自分で『見』『聞き』『知る』」「③継続して関わってきている地元の方々との交流」を大切にして一人一人が参加しました。

予想通り、2人の子どもはどこに行っても人気者で、顔を見るだけで「うわぁ!」「(遠方に住んでいるために、久しく会っていない)うちの孫と同じぐらいだ~。かわいいなあ」と喜んで頂けました。

今回のチームには「チアダンス担当」「フラメンコ担当」「音響担当」「奏楽・歌担当」「司会担当」「お笑い担当」「安全運転担当」など、それぞれが持ち味を充分に発揮してくださり、なくてはならないお一人お一人でした。特に、フラメンコを見たことがある人は、今回一人もおられませんでしたし、みなさん食い入るように見て下さっていました。



8月17日(日)

15時半淀橋教会出発。
513Kmの移動でしたが、花巻の宿には21時前に到着!
途中、安達太良SAでウルトラマンサイダーを購入して栄養補給。



8月18日(月)

6時起床。洗面、荷造り・・・。
外を散歩すると、鳥の鳴き声が心地良かったです。
7時に朝食。
7時45分、宿を出発。
まずは、宮沢賢治記念館につながる350段の階段を駆け上り、山頂からの景色を見たら、すぐに駆け下り・・・。みなさん若いです・・・。朝早すぎるために開館はまだ開いていませんでしたし、先を急ぐために中に入って見学をする時間はなかったのですが、階段の下で、一緒にデボーションをしました。
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ瞋ラズ イツモシヅカニワラッテ・・・」




道中、遠野から大槌町の移動は、普段の山越えとは違う、初めての山越えで、風力発電を見ながらの道のりでした。初期の頃からお世話になっている地元の方複数からのお勧め観光スポットでしたので、いつかは行きたかったのですが、実現しました。ある隊員が雄大な景色を目の当たりにして、「自分の悩みはちっぽけなんだなあ~。この景色を見られただけで来てよかったです。」と言っていましたが、一同感動していました。







11時半には大槌町に到着し、震災直後からずっと関わりをもっているAさんや、ジョイフルハウスのB君と一緒に昼食をし、その後、Aさんの案内で浄土ヶ浜と龍泉洞(もちろん各自実費負担☆)に遊びに行きました!浄土ヶ浜に、足をつけたり、水面石飛ばし(水切り)をしたり、鳥にエサをあげたりして遊びました。龍泉洞は、海底探検隊になった気分で、細い階段や、上からしたたる水滴などスリルがありました。車中では、当時の様子を語ってくださいました。







夕食はAさんの紹介で、美味しいお好み焼き(仮設店舗)を食べました。Aさんも「いつも以上に美味しい!みんなで食べるとこんなに美味しかったんだ!味が違う!一人だと一つ注文したらお腹がいっぱいになるけど、みんなで食べると色々食べられていいね。」など大喜びでした!




20時半過ぎに大槌町内の宿に到着。
宿では、まさに宿の子どもさんたちが皆帰ってきており、良き交わりの時となりました。


8月19日(火)

昨夜は遅かったので、7時起床。
漁港へ行くと、カジキ!大きかったです!


漁港のセリで再会した、お馴染みの大将に声をかけると、店まで案内してくださいました。そして、朝の市場でセリをされたイカを目の前でさばいてくださいました。美味しかったです。「実はイカは嫌いなんです・・・」と言っていた隊員も、「えっ?!おいしい!」とバクバク食べていました。大将は、サヨリ(腹黒の魚)も、さばいてくださいましたが・・・包丁でおなかをわると、確かにお腹が黒かった!ビックリ!「食べてみて」「食べてみて」と次々と新鮮なとりたての刺身が出され、海の味を満喫しました。東京で食べる魚の味や歯ごたえと全く違いました。







その後、子ども達2人は、大将のご指名で「氷を入れる」お手伝い!しかし、袋の中に入れるより、はみ出ている氷がかなりありました・・・(大将、すみません!)。でも、大将は子ども好きのようで、色々と体験させてくださいました。一番印象に残ったのは「暗闇の中のマイナス15度の体験」です。たったの20秒なのにすごく不安だったし、寒くて寒くてどうしようもなかったです。「震災当日、せっかく津波から助かった方も、潮水でぬれた服でマイナス12度の中、電気も暖房器具もなく・・・。大変だったよ!」と教えてくださいました。帰るときには、お土産のイカまでビニール袋にいっぱい下さいました。




8時前に宿に戻り、大量のイカを「お母さん」に渡し、私たちは手作りのおいしい朝食を頂きました。写真に加え、味噌汁とご飯も出ました。「お母さん」に、「大きなカジキ」を見てきたことや、冷凍庫体験の話をすると、「良かったね☆」と喜んでくれました。


10時過ぎ~昼食は、C幼稚園で「フラメンコ」と「チアダンス」と「きみは愛されるために生まれた~握手・ハグタイム」と「おもいっきり遊ぼうタイム」と「幼稚園のお友達のエアロビ発表タイム」で一緒に楽しみました☆どの子も喜んでくれました。小さなお友達も静かに見入っていました。とにかく遊びました。Dちゃんの奏楽、歌も素敵でした。










昼食は、コッペパンの中では、たぶん日本で一番おいしいと思われるお店で購入し、城山の高台で昼食とデボーションとお祈りの時をゆったり持つことができました。ちょうど、観光バスのガイドさんが2チーム来て、当日の様子を説明して下さいました。「海の底が2回見えた」「人間が決めた(低地にある)避難所に逃げた多くの人たちが、みな被害にあわれた」「役所では~」・・・などの話を伺いました。




14時から15時過ぎまでは、E高齢者ディサービスにてフラメンコと、チアダンスと、お茶のひと時をもたせて頂きました。少し早めに着いたので、仮設住宅を一軒一軒声をかけて回ったところ、近くの仮設から4人のお友達と、5人の仮設からの方も来てくださいました。すごくアットホームな感じで、笑い声が満ち溢れていました。







その後、F地区の海に行くと、釣りをしている方がおられたので、声をかけたところ、全員が釣りをさせて頂きましたが、なんと、30秒から3分以内に全員10~15cmほどの海のワカサギが釣れました。5cmほどのフグも釣れましたが、あまりにも小さかったので海に返してあげました。目でも大量の魚が見えましたが、すごい勢いで釣れるのでびっくりしました。




その後、G高齢者施設にご挨拶に行き、「ひょうたんプロジェクト(町おこし)」の畑に向かいました。「草ぬきをしてもすぐに草が生える」「鹿の足跡があるけど、動物に畑を荒らされるんだよなあ」と悩みを打ち明けてくださいましたので、急遽30分ほど総出で草抜きをしました。見る見るうちにきれいになっていき、管理者の方は大喜びでした。翌日、動物除けのネットも提供させて頂きました。




そして、いきいき農園(アガペー農園)にも伺いました。小玉のスイカができていました!
「みょうが」とりもしました。




夕食には、みょうがを刻んで食べましたが、絶品でした!朝頂いたイカも3種類の味付けにされており、絶品!!!あり得ないぐらい美味しかったです!特に「焼きイカ」は、どんな味付け、注意をしているのか聞きたところ・・・ただ「3分間、魚焼きにイカを入れて、ひっくり返して2分・・・たったそれだけで、味付けはしてない」とのこと。半信半疑だったし、あまりにも美味しく、一同におかわりを食べたかっので注文したところ、その説明通りでした・・・。ちなみに、イカが新鮮だからおいしかったのです。大槌では、冷凍ではなく、生の新鮮なイカを使用するために、天ぷらをしても焼いても跳ねないとのこと!!!ビックリ!



21時までに就寝。室内テントが大活躍です!



8月20日(水)

5時半起床。
5時45分に出発し、漁港へ。船が帰ってくるのを見てデボーション。
巨大なタコがやカニも沢山とれていました。カキの船も次々と戻ってきました。




その後に、震災の影響で渡ることのできなかった、ひょっこりひょうたん島に行ってきました。途中、200羽ほどの鳥がいたのですが、子どもたちが走っていくと、一斉に飛び立って逃げ、人間が離れると再び集団で堂々と堤防に集まってきました。見ていて面白かったです。ひょうたん島から周囲をぐるっと見渡すと・・・2日前の風車が今まで見ることのできなかった角度の山頂に!






朝食には、昨日のイカを使用した新しい料理と、みょうがの新しい料理も出てきました。夕食のような豪華な朝食です。愛情たっぷりの「お母さん」の手作りは何を食べても美味しいです!


8時半H地区で一緒にラジオ体操をしたのち、フラメンコとチアダンスとお茶のひと時。まずは、お茶からスタートし、心と心がつながることを目指しました。始めは、多少緊張していた双方も、出身地や様々な共通点に意気投合し、素敵な笑顔も沢山見ることができました。仮設のおじさんが「北国の春」をカラオケで歌い、I君が踊りだすと、皆さん大笑い☆




その後、プログラムの時間帯には、用事でどうしても来ることができなかった(毎回参加して下さる)人たちを何人か訪問させて頂き、しばしの時でしたが、心にしっかりと残る愛の交わりをもたせて頂きました。J地区の同じアングルから撮った「昔の写真」と「今の写真」を見て説明して下しました。




11時半~K仮設の集会所にてフラメンコとチアダンスと交わり。「北国の春」をカラオケで歌いながらの、みなさんと踊った時のみなさんの顔がすごく素敵でした。普段は、色んなイベントがあってもまず出てこない〇〇さんたちも、「アガペーさんが来る」と聞けば、誰よりも先に来て待って下さるようで、待って下さっている方がいることはうれしかったです!この日も「アガペーさんはまだか?あと何分で来るのか?」と何度も職員さんたちに訪ねて下さっていたようです。




昼食前にいつも立ち寄るL仮設団地を訪問。4tの移動販売車があったので、中を見学させて頂きました。車内は、家の中みたいに、電気もついており、冷蔵庫も冷凍庫もありました。




14時からは、M高齢者グループホームにて交わりとフラメンコとチアダンス。震災直後の頃は、話しかけても反応のほとんどない方が多かったのですが、最近では、色々とお話して下さるようになりました。表情もやわらかくなり、毎回すごく喜んでくださり、感謝でした。一人一人と手と手をとって、目と目を合わせて、心と心のチャンネルを合わせて・・・、一緒に歌を歌ったり、テレビを見たり、お話したりしてくださりうれしかったです。Nちゃんや、Oくんを見て、笑いながら「うちの孫じゃ」「かわいいなあ」「久しぶりに小さな子を見た。孫と同じぐらいだ。」と言ってぎゅっと抱きしめ続ける方たちもおられました。最後に、みんなで「ふるさと」を歌いながら一人一人と再びご挨拶。



宿の掃除をみんなでした後は、「お父さん」と「お母さん」に感謝の気持ちを込めてリクエストの「北国の春」を全員で歌わせて頂きました。

帰るときには、飴(あめ)ちゃんやアイス、手作り品などをもたせてくださる「お母さん」「おじちゃん」たち・・・ありがとうございました。わざわざ、自分たちで作ったジャガイモなどをもたせて下さった地元の「お父さん」もおり、その愛がうれしかったです。しかも、そのジャガイモの中に、ミッキー?がいました。その後、いつものガソリンスタンドで給油して、北上の宿まで移動。




19時過ぎ~夕食と感謝会とお祈りの時。


8月21日(木)

朝の5時45分出発し、安達太良のウルトラマンセブン経由で、11時45分に無事到着。





大槌で頂いた手作り作品の一部

車の洗車や片づけをして解散。

天候も交わりも本当に恵まれ、素晴らしい時を与えて頂き感謝いたします。
どの再会も祝福されました!新しい出会いにも感謝!

第1次~第58次までの「つながり」「心と心が通うような関わり」と、みなさんのお祈りがあったからこそ、今回の「里帰り」が実現したのであって本当に感謝致します。

みなさん本当に喜んでくださいました。第60次にバトンを渡します☆

0 コメント:

コメントを投稿