今回は4日間でした。1日目と4日目はおもに移動日。2日目は、大槌町内に拠点を置いて大槌社協からの仕事を請け負っているカトリックの支援団体のベースに宿泊させていただき、「社協から請け負っている仕事のお手伝い」と「前回のニーズ調査で頼まれた現地では手に入らない物資などを各学校、地域に配達」させて頂きました。3日目には、大槌社協のボランティアに登録し、大槌の地域の方々と一緒に復興に向けて活動をさせて頂きました。
5月16日(水) 東京 → 岩手県一関市 → 大槌町
教会に午前9時に集合し、お祈りをして送り出して頂き、一路東北へ。
まずは、一関の元拠点に到着。大家さんと不動産の許可を得て、残してきた赤ポリタンクとダンボールを車に積みこみました。
ダンボールは地元の方に聞いて、無料で引き取って下さる近くのカラオケ屋に全部託してきました。なんだかカラオケ屋の方はずいぶん喜んでくださいました。実に感謝!
その後、大槌に向かって出発。午後六時半に到着。
今回は大槌町内で社協の請け負いの活動をしているカトリックの活動拠点で初めて1泊させて頂きました。震災前も今も、大槌町の中枢部が集中している地域です。震災直後にホテルのオーナーから「使って欲しい」との依頼を受け、瓦礫撤去、修繕、全てを一挙に引き受け、無料で借りているのだそうです。海岸から近い所に位置しており、周辺のほとんどの建物が「津波で流された」か、「建物の一部が残っていても耐震性などの理由で住居や作業場としては使用できず解体されている」にも関わらず、このホテルは、「土台がしっかりしていた事」と、「L字型の建物の構造である」などの理由で壊されなかったそうです。世界各国、日本全国からカトリックに限らず、いろいろな人がボランティアにやってきます。スペインからのボランティアが災害建築を取り組んでいるそうで、タイヤをリサイクルしてプランターにしたり、椅子にしたり、そして、壁に絵を描いていました。
私達は、男女別に一部屋ずつもらいました。夕食は地元の栄養士の方の手作り料理です。心がこもっていて、心身共に温まりました。それぞれで片付けをしたら、ベース長の神父様がその日に到着した方々へのオリエンテーションも含めて地元の方が撮影された映像を見せて下さいました。涙無しには見られませんでした。この支援団体は、大槌町に拠点があるので、地域に密着している印象を受けました。先日も、生き残られた町役場の総務課長が体験を分かち合って下さったそうです。地元行政の痛みを知りました。社協が今は週末しかボランティアを募集していない中、この支援団体が平日のボランティアを社協から請け負っているようです。
後ろの貼り絵は、イエス様が両手を開いている様子だそうです。
5月16日(水) 岩手県大槌町 → 大船渡市
まず宿泊所の朝七時のミサに合流しました。
二階の小さなチャペルでの厳かな礼拝に感動しました。
大槌町では毎朝、消防隊員の威勢の良い掛け声が聞こえます。静かな被災地にて、地元の多くの方々が「その消防隊員の姿に毎朝、励まされる~」とおっしゃっていました。
本当にご苦労様です!!!
朝食後、午前中は道路清掃と側溝掃除、泥や瓦礫をかきだしました。
一人の若いシスターは朝に到着したばかりでしたが、すぐに私達と仲良くなり、共にボランティアに励みました。
大槌町内では、地盤沈下が起こっており、建物が随分と下がっていました。
午後は、小雨が降る中、宿泊所の神父様が大槌町全体の案内をして下さいました。至れり尽くせりとはこの事です。
感謝を伝えた後、午後3時には宿泊所を後にしました。
一関から持ってきた赤ポリタンクは、震災直後からお世話になっている方々が「必要な人に届けるために」全て喜んで引き取って下さり感謝でした。
あちこちで店が再開している中、復興食堂もにぎわいを見せていました。また、その隣の簡易の資料館にも足を運びました。
その後、いくつか訪問する先の手土産のお菓子を山崎デイリーショップで購入し、次のミッション先であるK小学校に向かいました。前回の訪問時に、白いポリタンクを各学校、施設などに配りながらニーズ調査をしましたが、その際に「プール掃除前にEMをまきたい」とのことでしたので、今回事前に連絡を取って届けることになりました。EMはWH教団が専門に復興支援活動として「MSR+」を建て上げ、積極的に活動している分野なので、うまくタイアップすることができ本当にうれしかったです。「MSR+」のスタッフは、宮城県の岩沼市から200リットル以上のEMと、私たちには全くないEMについての専門知識を積んで車で大槌まで来てくれ、無事合流でき、感謝!
ちなみに、大槌町には震災後、学校にプールがあるのは、このK小学校だけです。昨年も、4校の児童達がこの学校のプールをみんなで順番に使用していました。
プールにEMをまくと、プール掃除がすごく楽にできるようです。学校の先生の方が、そのことをよくご存じで、休みの度に、『「ぼかし」や「EM」が安く手に入らないかな~』とあちこち探しておられたそうです。それだけに、プレゼントさせていただくととても喜んでくださいました。
プールは屋上なので4階部分まで1個20リットルの白いポリタンクをみんなで力を合わせて運びました。先生方も一緒にEMをプールにまいてくださいました。
その後、毎回訪問する仮設住宅と幼稚園に「EM」と「EMの説明書」を持って行きました。最初はEMの事を知らなかったようですが、EMの効力の説明をすると、「塩をかぶった花壇や畑にまける事が一番魅力」に感じているようでした。大変喜ばれました。他にも頼まれていたものを届けることができ、わずかな時間ではありましたが、良き交わりの時が持つことができ感謝でした。
夕食をいつもおいしい食事を提供してくださるY商店で購入し、大船渡の宿に向かいました。今回のボランティア宿泊は私達だけで、貸し切り状態でした。しかし、ボランティアの人数が減っているのは明らかです・・・。
5月16日(水) 岩手県大船渡市 → 大槌町
3日目です。大船渡から再び大槌町へ移動。天気予報では「90%の確率で雨」でしたが、多くの祈りに支えられ午前中は雨から守られました。今回の社協のボランティアは、安渡地区に電信柱のための穴を二つ掘る事でした。深さ1m10cmの穴を二つ掘って欲しいとのことでした。
地域の方々と、ボランティアの方々総勢20名で代わる代わるスコップで穴を掘りました。
隊員のSさんは昔、井戸の穴を掘った事があるそうで穴掘りは得意だそうです。とても手早い作業でした。
トイレは地域の方の家のトイレをお借りしました。
午後は雨がぱらついたため、ボランティアセンターから連絡があり、活動が急きょお休みになりました。すると、東京から移動で使用している車のドアがかなり閉まりにくくなっていることに気づき・・・。隊員のSさんは本職が整備士であり、日頃の腕を発揮してくださり、ホームセンターで油を購入してネジを調節したら、随分と良くなりました。何度か本当に車の扉が閉まらなくなっていましたが、神様が整備士のKさんを今回のメンバーに置いてくださったので、非常に助かりました。
震災直後からずっとお世話になっているガソリンスタンドで給油したあと、旧大槌町役場前で祈りを捧げ、毎回訪問するMさんの所に早目に行きました。いろいろと交わりを与えられ、その後、Mさんと仮設の一人暮らしの女性を2人訪問しました。1人は引きこもりっていらっしゃる方でしたが、やっとドアを開けて下さり、バナナが欲しいとおっしゃるので、持っていたバナナをおあげすると喜んで下さいました。もう1人は未亡人になられた方で、仮設住宅でお1人でキーホルダーを作成しておられる方です。彼女は私達を家の中に案内して、制作されているキーホルダーを全て見せてくださいました。それぞれが気に入ったキーホルダーを購入しました。
その後、大船渡に戻り、夕食を頂きながら四人で濃密な交わりのひと時が与えられました。
5月16日(水) 岩手県大船渡市 → 東京
四日目です。宿泊先の門が開く朝6時に、私達は東京に向けて出発。予定の午後一時半には無事教会に到着。
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