物資の積み込み作業と、人力でのガソリン給油

灯油、米、水、お菓子、カイロ、防寒着、タオルなどの物資を積み込んでいる様子です(左)。被災地ではガソリンスタンドは津波で流されていましたが、地下にあるガソリンタンクは無事で、人力でガソリンを支給しました(右)。

被災地の小学校でのコンサート

岩手県のA小学校でのコンサートの様子です。1年生が特にノリノリでした。演奏に合わせて、全身でトトロの「さんぽ」などを歌ってくれました。

泥だし作業

海から2Kmぐらいの場所にあった事務所も、1.5m床上浸水の被害に遭っていました。次の日に海水は引きましたが、3cmの泥がたまっており、そのこびりついた泥を掃除している様子です。

岩手県での炊き出し

岩手県大槌町で行った炊き出しの下ごしらえをしている様子です。250人分の食事を用意することは相当な力仕事でした(左)。右の写真は、岩手県陸前高田市での地域の人々との昼食会(炊き出し)です。

被災した家の修理と、一軒一軒回っての物資支給

地震でかみ合わせが悪くなり開閉できなくなってしまったAさん宅の扉を、修理している様子です(左)。被災地の一軒一軒に声をかけて、物資を届けました(右)。

2015年2月28日

第64次:2015年2月16日(月)~19日(木) 岩手県大槌町


今回はプロのヴァイオリニストのOご夫妻を含む男3名、女2名で、各地を訪問させて頂きました。


2月16日(月)

東京を朝出発し、寒さの心配もなく守られて19時に大船渡の宿泊地に到着。明日からの、打合せと練習、また仮設での「お茶っこタイム」の仕込みをして備えました。


2月17日(火)

曇り空の中、あまり寒くはない朝、出発直前に震度3の地震があり、津波注意報が発令、サイレンが鳴り渡りました。もしかすると大槌町迄の途中で通行止めがあるかもしれないとの情報をききつつ出かけました。途中の山沿いの道ですれ違う車は何時もとかわらない通勤風景の様にも思わされましたが、駐車場ではびっしりと沢山の車が停められていて、町を通り抜ける時は人が全くいないのに気が付き、不安な気持になりました。復興道路などの仕事の方々は山から心配そうに海を眺めていました。

そして無事に大槌に到着。最初の訪問地、A仮設団地集会所に行きましたが、大槌町では避難指示が出ており、集会所のスタッフの方々も、これでは出て来ることが出来ないので暫く様子を見てはどうかと勧められ、待機しました。そういう中に予定時間になると、それでも一人の方が来られました。その方は、『一人で自宅にいるよりも良い』という思いで出てこられたそうです。この方は最近、この仮設に移って来られたとの事で、現在も仮設から仮設への移動があるようです。その方は一人なら帰ろうかしらと言っておられたのですが、最後まで残って下さいました。その内津波注意報が解除され、仮設スタッフが1軒1軒声掛けして下さったようですが、人々は中々出て来られません。私たちも仮設を少し周ってみましたが、人の気配もなく、入居者自体が減り、日中外に出る方も多くなったのだと思いました。しかし玄関におられる方が一人おられたので声をお掛けすると、後で来て下さいました。バイオリンの演奏に合わせて一緒に歌い、「愛してくれてありがとう」というパペット劇に見入って頂き、昨夜仕込んだ、お汁粉と一夜漬けでお茶をしながら、皆さんとお話をする事が出来ました。そして帰りには、今日は久しぶりに大きい声で歌いましたと、喜んで帰って行かれました。皆さん笑顔で話しをして下さいますが、4年経ってもまだまだ緊張と不安の中にある被災地の現状を覚えました。集会所の隣にある商店とは交わりがあるので、ご挨拶をして、次の訪問地に向かいました。